人工知能ELIZAの日本語版として、ブラウザ上で対話型AIの元祖との会話が楽しめるサイトツールです。
上の埋め込み内でも使えますが、うまく動かない・大きなページで使いたいというときは、元のELIZA日本語版シミュレーションページへ(新しいタブで開きます)。
人工知能”ELIZA”とは
ELIZAは1960年代に開発された初期の対話型プログラムで、人間の心理療法士のように会話をシミュレートします。
キーワードや文末の特徴を元に返答を作り、ユーザーの話を引き出す仕組みです。本ツールは日本語対応のELIZAを緑色テキストで表現しています。
日本語版のシミュレーションはネット上で見つからなかったので、作ってみました。
🧠 どんな仕組み?
ELIZAは、ユーザーの文章に含まれるキーワードを拾って反応するだけの単純なプログラムです。
たとえば:
- ユーザー:「母が私に怒っている」
- ELIZA:「あなたの母について、もっと教えてくれますか?」
このように、心理カウンセラー風に会話を続けるスタイルで、特に「ロジャリアンセラピー(反復・傾聴的対応)」を模倣していました。
つまり実体は会話パターンによる応答であるため、「人工無脳」と呼ばれることもあります。
ツールの使い方
- 入力欄にテキストを入力し、Enterキーまたは「送信」ボタンを押す(またはエンターキーで送信)と、ELIZAが返答します。
- 返答は少し遅れて、タイピング風に1文字ずつ表示されるので、対話している感覚を楽しめます。
- 入力内容によって返答が変化します。例えば、「疲れた」と言うと「お疲れ様です。何があったのですか?」などの反応が返ってきます。
- 質問文には「それについて、あなたはどう思いますか?」のように返し、会話が自然に続くように設計されています。
どんな対話パターンが使われている?
このシミュレーションは以下のパターンで対話できます。
- 入力に「疲れた」が含まれる場合
- 「お疲れ様です。何があったのですか?」
- 入力に「悲しい」が含まれる場合
- 「どうして悲しいと感じるのですか?」
- 入力に「嬉しい」が含まれる場合
- 「それは良いことですね。詳しく教えてくれますか?」
- 入力に「あなた」が含まれる場合
- 「私はELIZAです。あなたについて話してくれませんか?」
- 入力が疑問文(文末が「?」または「?」)の場合
- 「それについて、あなたはどう思いますか?」
- 上記のどれにも該当しない場合(デフォルトの返答)
- 「「〇〇」について、もう少し詳しく教えてくれませんか?」
※〇〇はユーザーの入力テキスト
- 「「〇〇」について、もう少し詳しく教えてくれませんか?」
ごくわずかなパターンで、意外と会話ができるということが驚きです。
まとめ
- ELIZAは人間の話を引き出す古典的な対話プログラム。
- 本ツールは日本語対応で、マトリックス風の緑文字表示で楽しく会話できる。
- 入力に合わせて柔軟に返答し、簡単な相談や雑談が可能。
- タイピングアニメーションでリアルな対話感を演出。
この日本語ELIZAで気軽に会話を楽しみながら、対話AIの原点に触れてみてください。