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イタリアは軍隊が弱かったというイメージがネット上などで流布しているのは有名な話だが、これには新兵器研究がうまくいっていなかったという事情も要因のひとつになっているとされる。そんなイタリアにも珍兵器が存在すのでまとめた。
飛行機の珍兵器を紹介する。プロペラ機の生産は熱心に行っていたようである。
ルイージ・スティパにより完成され、1932年に初飛行。中が空洞の筒状で、そこにプロペラがあるという、ちくわのような形といわれることもある飛行機である。このようなプロペラの構造はダクテッド・ファンと呼ばれるようになる。
実際は旋回性能が弱かったが飛行は安定していた。しかし、イタリア軍に正式採用されることはなかった。ただし、ダクテッドファンのほうは戦後も飛行船やホバークラフトなどで使用されている。
ここではイタリアの潜水兵器の解説をする。特攻兵器の発想が出てくるのはこの時代からである。
じつはイタリアにも特攻兵器が存在していた。これは世界の特攻兵器の中でも初期のもので、1936年に試作されている。もっとも、イタリアでは特攻は特殊部隊が接近して攻撃をすることをさしていたようだ。
二人乗りの水中スクーターで敵艦に接近し、時限爆弾で沈没させるという戦法のためにつくられた。
SLC低速走行魚雷(SLCはSiluro a lenta corsa=低速走行魚雷の意味)というのが本名で、電動モーターで静かに接近し、輸送船やタンカーを多く沈めた。イギリスの「クイーンエリザベス」も大破させている。
なおマイアーレは豚という意味。
戦車の生産なども冷戦期にも行っていた。
1987年オートメラーラ社により発表。艦艇につける艦載砲を戦車にしたら強力なのではないかという発想でつくられた。
同じ会社が開発した76ミリ62口径コンパクト砲は、レーダーと連動して毎分85発も打つことができた。これを自走砲にし、レーダーもつけ同時に8つの目標を追尾可能、自動で照準を合わせて攻撃できるとされた。
しかし、戦車に乗せる砲としては需要なかったうえに、がミサイルより射程が短いのに価格が高いというどっちつかずのデメリットを抱えてしまい、一台も売れなかった。