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石川啄木がローマ字で書いたことで有名な「ローマ字日記」について、背景などを解説していきます。また、ローマ字で書いた理由や、じつは嫁である節子も知っていたのかを解説していきます。
ローマ字日記は、性的な描写があるということでも知られています。
しかし内容を読んでみると、9割はふつうの日記であり、そこまで過激なわけでもありません。
また、当時の文学界の人物が登場し、文人たちのつながりを知ることもできるので、その点も興味深い内容になっています。
石川啄木がどのような友人関係を持っていたのかを知る上でも、貴重な資料になっています。
とくに、金田一京助という友人は数回登場します。
友達と一緒に酒を酌み交わしながら文学について語るくだりもあり、かなり文学に対して情熱を傾けていた様子がうかがえます。
また、この日記には上に書いた友人の金田一京助のほか、同時代の有名な女性の詩人・作家である与謝野晶子も登場します。
与謝野晶子のほうは、詩を読む会に参加したが適当な理由で帰ったとあります。
なにげに日記では「晶子」と下の名前で書いてあるところがあり面白いです。
この日記ですが、嫁である節子に読まれていたのではないかという可能性が指摘されており、それも含めて面白いです。
啄木の妻である節子は、啄木と恋人だったころに交わした手紙で英語を習っているという内容を送っており、啄木も返答として英語の本を贈っています。
また、節子は小学校の教員という職についているので、ローマ字を読むことはできそうです。
しかも、当のローマ字日記のなかにローマ字の解説表がついていることから、読ませたかった気すらしてきます。
ローマ字で書いた理由については、啄木が自分で日記にしるしています。それによると、妻に読まれたくないから、とそのままの理由が書かれています。
また、このほかの理由もあるとされており、ひとつはローマ字の普及について功績を残したかったというものです。
もう一つは、従来の形式にとらわれない実験的な芸術の試みがやりたかったというものです。
嫁の節子さんが本当に内容を知っていたのかはよくわからなったのですが、節子さんの反応が気になるところではあります。