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「黄色い救急車を見たら連れて行かれる」
「精神病院に運ばれる車」
そんな不気味な噂を耳にしたことはありませんか?
日本には都市伝説として広く知られる「黄色い救急車」の話があります。
実際には見たことがないのに、なぜか多くの人がその存在を認識しており、特に子どもや若者の間で一時期話題になりました。
今回は、そんな「黄色い救急車」の正体について、海外の実例や日本での誤認要因など、3つの視点から考察します。
まず、「黄色い救急車」という存在がなぜ日本で語られるようになったのか、背景を整理しておきましょう。
黄色い救急車は、日本ではしばしば「精神的に問題のある人を保護・収容する車」として都市伝説的に語られます。
しかし、現実には日本で「黄色い救急車」が精神病患者を搬送している例は確認されていません。
この伝説はどこから生まれたのでしょうか?
そのヒントは「海外」にあるかもしれません。
実は、「黄色い救急車」という存在は完全な作り話ではなく、海外では実際に存在するのです。
ヨーロッパ諸国では、白ではなく黄色の救急車が一般的に使われている国があります。
香港のものは、車体の横に「救護」と日本人でも読める文字が書かれています。
このような車両の写真や映像を見た人が、印象的な色合いから「日本にもある」と思い込んだ可能性があります。
「yellow ambulance」で画像検索すれば、いくらでも実例を見つけることができます。
ちなみに映画『ミッションインポッシブル:ゴーストプロトコル』の劇中でのロシアを舞台にしたシーンにも黄色い救急車が存在します。
実際に出動して動いているシーンが数秒流れます。
このように、「海外では実在するが、日本には基本的に存在しない」という事実が、逆に謎めいた都市伝説を生み出したと考えられます。
それでは、日本で「黄色い救急車を見た」とされる報告や記憶が、実際には何を指していたのか?
ここでは、その正体として有力な3つの説を紹介します。
最も現実的な候補の1つが、「NEXCO(高速道路会社)の巡回車」です。
高速道路で事故が起きた際には、パトロールカーが現場を処理し、必要に応じて人命救助の補助を行う場面もあります。
そうした場面を目撃した人が、救急車と混同して「黄色い救急車を見た」と記憶した可能性があります。
次に考えられるのは、「工事車両の誤認」です。
特に子どもなど、救急車の形をよく知らない人にとっては、「黄色い車に人が乗せられていた=救急車」と印象づけられても不思議ではありません。
また、夜間工事では赤やオレンジの警告灯も点灯するため、緊急車両に見えるケースもあります。
3つ目は、「完全な記憶の創作や誤認」です。
人間の記憶は案外あいまいなもので、メディアや人づてに聞いた話が、あたかも自分が目撃したかのように感じることもあるのです。
都市伝説は、人々の記憶や想像、社会的背景が複雑に絡み合って生まれます。
「黄色い救急車」の正体も、完全なフィクションではなく、現実にある断片がうまく組み合わさった結果かもしれません。