フォックスアンドヘンズ(フォックス&ヘンズ、Fox & Hens)は、フォックスアンドグースなどとも呼ばれる、相手を追い込んでいく形のボードゲームです。ここでは、フォックスアンドヘンズの必勝法と、攻略のコツを解説していきます。
フォックスアンドヘンズのルール
フォックスアンドヘンズは、ソリティアと同様の特徴的なボードで行われる対戦型のゲームです。
数の少ないフォックス(狐)と大勢いるヘンズ(鶏)にわかれて対戦します。
フォックスは、ヘンズ一匹が孤立している場合に、それを跳び越してボードから排除していきます。(ヘンズが複数並んでいるときはジャンプできない。)ヘンズがフォックスを追い込むのに必要な数より少なくなったらフォックスの勝ちです。
ヘンズは、跳び越されないようにしながらフォックスに近づいていき、フォックスを追い込んで動けなくすれば勝利となります。
ブラウザ上でも遊ぶことができ、例えば以下のページがあります。
また、対戦する動物もフォックスアンドヘンズではなく別の動物であることがあり、その場合はフォックスアンドヘンズという名前ではなく、フォックスアンドグースなど、ほかの名前になっていることもあります。
ただ変わらないのは、強そうな肉食動物と弱そうな鳥や草食動物になっていることでしょう。
フォックスアンドヘンズのルールのバリエーション
このルールは、下の必勝法の項目で説明しますが、ヘンズにかなり有利に作られており、そのため、フォックス側の不公平を多少改善するために、ルールにバリエーションがある場合があります。
例えば、
- フォックスの数を2匹など複数にする、またはヘンズをやや減らす
- フォックスは可能なら一度に複数のヘンズを跳び越してもよい。
- フォックスは相手を食べきるのではなく、ボードの下に到達した場合も勝ちとする
- ヘンズは進んだ道をただ戻る(往復する)ような動きはできないとする
などがあります。
フォックスアンドヘンズの必勝法
フォックスアンドヘンズは、ミスさえしなければ、ヘンズが必ず勝つことが知られています。
これは、ヘンズが二匹以上並んでいればフォックスは跳び越すことができないというルールに起因します。
実際、フォックスを追い込むところまではいかなくても、跳び越されないように注意しながら動かしていき、陣形を変化させていくことは意外と簡単です。
そのため、戦略を知っている人同士が行うと、フォックスになったほうは、実質的にまったくやることがなく、ただヘンズの近くをうろうろするばかり・・・ということになりやすいです。
このゲームがあまり人気ではないのは、この事情が絡んでいると思われます。
フォックスアンドヘンズの攻略のコツ!
フォックスアンドヘンズの攻略のコツは、以下のようなポイントがあります。
ヘンズの後ろに必ずカバーのヘンズを置く
基本的な戦略としては、ヘンズは動かすときに後ろに必ずもう一つを置き、跳び越されないようにカバーしておくことです。
これをされると、フォックスとしては近づいても何もできないので、ミスを期待して近くをうろつくしかありません。
まずは斜め半分を占拠する
フォックスアンドヘンズの追い込み方でやりやすいのは、図のように、ボードの真ん中で斜めに走っている線でまずボードを占拠し、斜め半分より上にフォックスを閉じ込めることです。
図を見ればわかるとおり、フォックスはこの時点で右下の領域には入れなくなっています。
こうすることでリスクなく相手の動く範囲を狭めることができます。
実際、単純に上に陣形を上げていこうとすると、中央の線にあたる7個の点が最前線となり、このいずれもで跳び越されないように進めていく必要があります。
しかし、斜め半分であれば、最前線は斜めにある3つの線のみで半分を占めることができます。
四角形の中点で追い込んでいく
この後、フォックスは上か横の四角形の中に逃げ込むしかなくなります。片方の四角形から出たところでふさいでしまえば、さらに領域を狭められます。
この後は、カバーを置きながら四角形の奥のほうに追い込んでいき、最終的に辺の中点にフォックスが追い込まれたところで、角にヘンズを動かして完全に閉じ込めることができます。
図では、中央上部の四角形に追い込んでいき、中点にフォックスが移動したところで左上にヘンズを動かして追い込みに成功しています。
まとめ
- フォックスアンドヘンズは、フォックスアンドグースなどとも呼ばれ、相手を跳び越して排除するか追い込んでいく形のボードゲーム。
- ミスをしなければヘンズが必勝であることが知られている。
- 攻略のコツは、領域を半分、四角形という順番で狭めていくこと。
このゲームはヘンズで追い込んでいくのは面白いのですがフォックスが退屈なので、コンピュータにフォックスをやってもらうのが一番楽しい気がします。