\閲覧ありがとうございます!当サイトではリンク広告を利用しています/
「インディジョーンズ クリスタルスカルの王国」では、秘宝としてクリスタルスカルが登場します。ここでは、クリスタルスカルの元ネタ・モデルをはじめ、本物なのか嘘なのかなどを解説します。
宇宙人の遺体などの元ネタについてはこちら↓
クリスタルスカルは元ネタの遺物が実在している例です。
また、クリスタルスカルは遺物が複数個ある例でもあります。
アークや聖杯のように、遺物のほうは行方が分からなくなっている、というものではありません。
その遺物とは、「ミッチェル・ヘッジスのスカル」といわれている水晶でできたどくろです。
このスカルは、イギリス人のF・A・ミッチェル=ヘッジスが1927年にイギリス領ホンジュラスにて発掘調査を行い、ルバアントゥンという遺跡で発見したとされるものです。
また、ミッチェルの養女アンナの17歳の誕生日に発見されとという逸話もあります。
ただし、このスカルが本当に遺跡から見つかったものなのかは、疑義が呈されています。
遺跡から見つけたというのはおそらく真実ではないと考えられています。根拠としては、以下があります。
まず、ヘッジスが発掘調査している写真などには、クリスタルスカルの画像が残されていない、という点です。
また、娘が現場にいたという主張があるのですが、娘は入国していないことが判明しています。
さらには、もともと別のところで競売にかけられる予定があったこともわかっています(後述)。
このクリスタルスカルは、現代に入って顕微鏡などによる鑑定が行われています。
その結果、ドリルなどの道具による掘削の跡や、研磨の跡がみつかり、19世紀ごろの制作というように結論がだされました。
また、このスカルはもともと美術商シドニー・バーニーが所蔵していたもので、彼は1943年に競売に出品しようとしてカタログにも登録されています。
しかし、バーニーは競売にかけられる直前に出品を取り下げてヘッジスに400ポンドで売却したことが判明しています。
なので話のオチとしては、ヘッジスは古物商からスカルを入手したのち、かつて遺跡で見つけたものであると嘘をついた、ということになります。
また、実際の古代のアメリカの文明(マヤ文明やアステカ、インカ)のほうには、クリスタルスカルに関する記述のある資料や伝承は存在しません。
したがって、アメリカ大陸の遺物としての設定は、劇中の創作であると考えられます。
例えば、クリスタルスカルには「大英博物館のクリスタルスカル」というものもあります。
ただしこちらも、ヘッジスのスカルと同様に、19世紀ごろに工房で作られた可能性が高いことが鑑定結果としてわかっています。
他のスカルも、鑑定にかけられたものに限れば近代の制作のもの、という結果が出ているようです。
これらはすべてで13個あり、そろうと願いが叶う的な都市伝説もあったりしますが、最初に誰が言い始めたのかははっきりしません。
水晶(SiO2)の融点はだいたい1700度くらいです。
この融点は炎の温度でも3000度は出せることから、火元があれば十分到達します。
したがって、実際の頭蓋骨で粘土などで型を取り、溶かした水晶を流し込めば、スカル作ることはできそうだとも思えます。
下あごも同様に作り、固まりきる直前に若干広げて上あごに取り付け、放置して冷やせば動く下あごも取り付けられます。
クリスタルスカルについては、元ネタははっきりしていますが、それ自体が創作物、というパターンですね。