矢印のついた直線の長さが異なって見えるミュラー=リヤー錯視のシミュレーションをブラウザ上で実行し、長さが同じことを確認できるサイトツールです。
上の埋め込み内でも使えますが、うまく動かない・大きなページで使いたいというときは、元のミュラー=リヤー錯視シミュレーションページへ(新しいタブで開きます)。
ミュラー=リヤー錯視とは
ミュラー=リヤー錯視(Müller-Lyer illusion)は、同じ長さの線分であっても、両端に付いた矢印(矢羽)の向きによって長さが違って見えるという代表的な幾何学的錯視です。
外向きの矢羽(「>──<」のような形)が付いた線は実際より長く見え、内向きの矢羽(「<──>」のような形)が付いた線は短く見えます。
しかし、中央の直線部分を正確に測ると、両者の長さは完全に同一です。
この錯視は、脳が線分を単なる2次元の図形としてではなく、奥行きをもった3次元構造として無意識に解釈してしまうことが原因だと考えられています。
建物の角や部屋の奥行きといった、日常的な視覚経験が知覚に影響している例といえます。
ツールの使い方
このツールでは、ミュラー=リヤー錯視を静的・動的の両面から体験できます。
1. 静的錯視の確認
画面上部には、矢羽の向きが異なる2本の線が表示されています。
- 上の線:矢羽が外向き
- 下の線:矢羽が内向き
一見すると長さが違って見えますが、中央の直線は同じ長さです。
下の線はドラッグできるので、上の線に重ねてみてください。実際に重ねることで、「見え方」と「物理的な長さ」が食い違っていることを確認できます。
2. 動くミュラー=リヤー錯視
下部では、矢羽の角度だけがメーターの針のように回転するアニメーションが表示されます。
この部分のポイントは以下の通りです。
- 中央の線分の長さは常に一定
- 矢羽の長さも変化しない
- 変化しているのは「角度」だけ
それにもかかわらず、線分が伸び縮みしているように見える瞬間があります。これは、錯視が「図形そのものの変化」ではなく、脳の解釈の変化によって生じていることを強く示しています。
まとめ
- ミュラー=リヤー錯視は、同じ長さの線でも矢羽の向きによって長さが異なって見える錯視である
- このツールでは、ドラッグ操作により静的な錯視を実体験できる
- 回転型アニメーションにより、錯視が脳の知覚・解釈に依存していることを動的に理解できる
- 「測れば同じ」「見れば違う」というギャップを体感できる点が、このツールの特徴である
ミュラー=リヤー錯視の矢印は誰でも一度は見たことがある穂d有名ですが、矢印を動かしても錯視が得られるという点で面白いです。

