大きさが違って見えるのに、実はテーブルの大きさが同じというシェパードテーブル錯視のシミュレーションをブラウザ上で行い、大きさを重ねて確認できるサイトツールです。
上の埋め込み内でも使えますが、うまく動かない・大きなページで使いたいというときは、元のシェパードテーブル錯視シミュレーションページへ（新しいタブで開きます）。
シェパードテーブル錯視とは
シェパードテーブル錯視（Shepard’s tables illusion）は、認知科学者ロジャー・シェパードが示した有名な錯視で、2つのテーブルの天板が “明らかに形の違う長方形” に見えるにもかかわらず、実際には同じ大きさで描かれているというものです。
一般的に紹介されるイラストでは、一方のテーブルは縦長、もう一方は横長に見え、しかも遠近感がついているため、より大きさが違うように感じられます。しかし、定規で4辺を測ると：
- 左右のテーブルは同じ幅
- 同じ高さ
- つまり天板の形状は完全に一致
していることが確認できます。
この錯視は、奥行きや遠近法によって生じる脳の知覚補正が原因で、人間の視覚がいかに文脈に依存して形状を判断しているかを示す代表例の一つです。
このシミュレーションツールでできること
本ツールでは、シェパードテーブル錯視の「本当に同じ大きさなのか？」という疑問を、自分の手で天板を動かして重ねることで確認できるようにした実験シミュレーションです。
天板はドラッグ操作で直感的に動かすことができ、さらに端をドラッグすると天板を自由に回転できます。
これにより、左右のテーブルの天板を回転させ、位置を合わせ、完全に重ねて一致する瞬間を自分で確認できます。
机の脚や角度の設定なども錯視の特徴を再現しており、視覚的な錯覚の強さを実感しながら理解できます。
ツールの使い方
● 天板を移動する
- 天板の中央付近をドラッグすると、そのまま自由に移動できます。
● 天板を回転する
- 天板の端（縁）をドラッグすると回転モードに入り、天板を好きな角度に回転できます。
● 一致させて確認する
- どちらかの天板を回転・移動してもう一方の上に重ねてみてください。
- 完璧に重なることで、実際には同じ形であると分かります。
● 脚は天板の四隅に固定
- 視覚的な奥行きを強調するため、脚は画面下向きに4本描かれています。
- 錯視の効果をより強く感じられます。
まとめ（本文の要点）
- シェパードテーブル錯視では、見た目は大きさが違うのに実際には同じ形の天板が描かれている。
- 錯視は奥行き・文脈による脳の補正が原因で生じる。
- ツールでは天板をドラッグして移動でき、端をドラッグして回転できる。
- 天板を重ねることで、両方の天板が完全に一致していることを自分で確認できる。
シェパードテーブル錯視は、視覚がどれほど文脈に依存しており、簡単に形の印象を歪めてしまうかを示す非常に興味深い例です。
