6ポイントゲームとは、勝ち点によって争われるリーグ戦で使われる特徴的なゲームの名称です。ここでは、6ポイントゲームについて実例も交えて詳しく解説します。
6ポイントゲーム(6 point game, 6-pointer)をわかりやすく解説!
6ポイントゲームは、リーグ戦においてある条件を満たす場合の試合のことを指します。ほかにも、6ポインターや、6ポイントマッチという呼び方をされる場合もあります。
6ポイントゲームになる条件
6ポイントゲームとは、以下の条件を満たす2つのチームが争う試合のことを言います。
- 勝ち点が3で計算されるリーグ戦
- 勝ち点差が3以内のチームによる直接対決
しかし、得られる勝ち点は3点なのになぜ6点というのでしょうか?これは表を使えばわかります。
以下、6ポイントゲームになる例とならない例を表を使ってみていきましょう。
6ポイントゲームになる例
例えば以下のように勝ち点差が分布しているとします。そして、A対Bが対戦するとします。
チーム名 | 勝ち点 |
A | 40 |
B | 38 |
C | 30 |
D | 25 |
BはAより上位に躍り出るためには、勝ち点を3上積みして、かつAが勝ち点3を失う必要があります。
Bが勝つと下の表になります。
チーム名 | 勝ち点 |
B | 41 |
A | 38 |
C | 30 |
D | 25 |
Bにとっては、勝ち点を上積みしつつAからも勝ち点を奪う(上乗せさせない)ということが同時にできうるわけです。
よって、AがBと対決を行う場合は、6ポイントゲームになります。
つまり、Bが上位になるために獲るべき勝ち点3とAが失うべき勝ち点3を合計して、6ポイントとなる、というわけです。
ただしもちろん、BがAに負けてしまえば、6ポイントゲームの結果として上位に出ることはできません。
Aが勝った時は以下の表になります。
チーム名 | 勝ち点 |
A | 43 |
B | 38 |
C | 30 |
D | 25 |
つまりA目線でいえば、上位を譲らないためには、A自身の勝ち点を3上積みしてBの勝ち点3を奪えばよい、ということになります。
このような対決はリーグ表のどこでも発生しうるものです。
ですが、特に上位同士の6ポイントゲーム、あるいはリーグが終盤に近づいたころの6ポイントゲームは優勝争いに直結するので注目される試合になります。
6ポイントゲームにならない例
途中までは上と同じですが、ここで、AがCと、BがDと対戦するとしましょう。
こうなると、Bが上位に躍り出るには自分の勝ち点を3上積みしたうえで、A対Cの他会場の結果にゆだねるしかありません。
仮にAが勝ってしまうと、Bが勝っていたとしてもAより上位に行くことはできません。
以下はAがCに勝ち、BもDに勝った場合の表です。
チーム名 | 勝ち点 |
A | 43 |
B | 41 |
C | 30 |
D | 25 |
この場合は、上位に出るのに必要な6点を自分で制御することができないので、6ポイントマッチではありません。
6ポイントゲームの実例
例えば、2024年のJリーグでもいくつかの試合が6ポイントゲームになっています。
海外でも使うのか?
6ポイントゲームという言葉や概念は海外でも使われます。
“6 pointer”や”Six-pointer”などで検索すれば、実際に起こった事例などが詳しく出てきます。
海外では6とpointerの間にハイフンを入れる場合も多いようです。
勝ち点が2のようなリーグでは4ポイントゲームと呼ぶ?
勝ち点が2のようなリーグ戦ではどうなのでしょうか?
昔のワールドカップの予選リーグなどでは勝ち点は2でした。
この場合は、上積みするべき勝ち点と奪うべき勝ち点が2ずつの合計4点なので、4ポイントゲーム(4 pointer)と呼ばれます。
まとめ
- 勝ち点が3点のリーグ戦で、勝ち点差が3以内のチームによる直接対決を6ポイントゲームと呼ぶ。
- 名前の由来は順位を上回るための合計6ポイントがその試合で制御されることから来たもの。
- 海外でも、6-pointerという名称は使われる。
- 勝ち点が2だった場合は、4ポイントゲームという名前が使われる。
こういった概念を知っておくと、注目すべき試合の区別がより付きやすそうですね。