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2023年に公開された映画
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』。
その中で、主人公インディの前に立ちはだかるのが、
科学者にして元ナチスのユルゲン・フォラーです。
本作ではシリーズでも珍しく、実在の人物がモデルとなっている悪役が登場しています。
それが、かの有名なロケット工学者――
🔬 ヴェルナー・フォン・ブラウン
俳優マッツ・ミケルセンも、ブックレット内のインタビューで
「フォラーはフォン・ブラウンに着想を得たキャラクター」
だと語っており、両者の共通点や背景が注目されています。
この記事では、次のポイントを深掘りしていきます:
✅ フォラーというキャラクターの概要
✅ 実在の科学者フォン・ブラウンの経歴
✅ 両者の共通点と違いを比較!
ユルゲン・フォラーは、本作におけるメインヴィラン(悪役)。
かつてナチスに仕え、戦後はアメリカ政府と手を組み、宇宙開発計画に関与していた科学者です。
演じるのは、
『ファンタスティック・ビースト』シリーズや『アナザー・ラウンド』などで知られる
名優マッツ・ミケルセン。
劇中のフォラーは、単なる科学者ではありません。
なんと、歴史の流れそのものを変えようとする陰謀を抱える知的で冷酷な存在として描かれます。
ヴェルナー・フォン・ブラウンは、1912年にドイツで生まれたロケット工学の天才です。
経歴を振り返ると以下のようになります。
第二次世界大戦中、彼はドイツのV2ロケット開発の主任設計者に。
このV2は世界初の弾道ミサイルとも言われ、ロンドンをはじめとする都市に甚大な被害を与えました。
彼はナチス親衛隊(SS)に所属し、強制労働によって建設された施設での開発にも関与していたとされます。
この時代の逸話として、「兵器用ではなく月に向かうロケットの話をしすぎる」「非協力的態度が目立つ」として当局からにらまれ、一時研究活動から隔離された、というエピソードも残っています。
戦後、アメリカが実施した「ペーパークリップ作戦」により、
フォン・ブラウンはアメリカに渡ります。
その後、アメリカ陸軍のロケット開発を担い、
NASAの設立にも関与。
アポロ計画の立案にも中心的に関わり、
1969年のアポロ11号の月面着陸成功にも、彼の貢献は欠かせませんでした。
映画と史実。フォラーとフォン・ブラウンには意外な共通点が!
共通点 | 内容 |
---|---|
🧑🔬 ナチス政権下の科学者 | 両者ともナチス時代に兵器開発に従事。フォラーはロケット計画に関与。 |
🇺🇸 戦後アメリカで宇宙開発に関与 | フォラーはアメリカ政府の宇宙開発に参加。フォン・ブラウンも同様。 |
⚖️ 表向き“英雄”だが倫理的問題も | フォン・ブラウンは英雄視されつつもナチス関係で批判あり。フォラーも二面性が描かれる。 |
もちろん、両者はまったく同一の人物ではありません。
フィクションであるフォラーには、映画的な演出が多数加えられています。
フォラーは、「歴史を変える」という野望を抱き、
暴力的な手段も辞さない冷酷な人物として描かれます。
これは、現実のフォン・ブラウンが行ったこととはまったく異なります。
映画では、フォラーはその野望が潰え、最期を迎えます。
一方、フォン・ブラウンは1977年に自然死し、NASAでの活躍の後も歴史に名を刻みました。
映画『運命のダイヤル』は、
歴史・科学・冒険が交差する世界を描いています。
そんな中で、フォラーにフォン・ブラウンという実在の科学者をモデルとして取り入れた理由は…
ただのフィクションでは終わらせない、
「史実×想像力」の重なりが作品に深みを与えているのです。
最後に、この記事の要点をコンパクトに整理しましょう。
こうした歴史背景を知っていると、
映画のキャラクターたちの言動にも深みが出てきます。
フォラーは単なる悪役ではなく、
現実と地続きの“影”を背負った人物なのです。
次に『運命のダイヤル』を観るときは、
ぜひユルゲン・フォラーのセリフや行動にも注目してみてくださいね。