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牛追い祭りは、トマト祭りと並んで有名なスペインの祭りです。しかし、牛に追い回されるという特徴から、死亡事故や怪我も発生しています。ここでは、牛追い祭りで起きた死亡事故や怪我について解説していきます。
牛追い祭りでは、突進してくる牛から男たちが逃げ回るという非常に危険な催しが行われます。これは「エンシエロ」と呼ばれます。
男たちが追いかけられている様子は、映像などでも見たことがある人も多いのではないでしょうか。
ちなみに1974年には女性がエンシエロに参加することが禁止されています。
じつはエンシエロ自体はスペインの各地で行われているのですが、パンプローナで7月に行われるサン・フェルミン祭でのエンシエロがもっとも有名で、牛追い祭りの代名詞になっています。
また、本来は牛を囲いから闘技場へ移すことが目的(だから翻訳も牛追いとなっている)であり、19世紀の後半からなぜか人が前を走るようになったといわれています。
したがってこれまでの歴史の中で、怪我人や死亡事故はあいついで発生しています。
牛追い祭りでの死亡事故は、1925年以来、15人にも上ることがわかっています。
1995年にはアメリカから参加していた22歳の男性が死亡しています。観光客だと対策なども不十分なことがあるのかもしれません。
21世紀に入っても、2003年には63歳の男性が転倒し頭蓋骨を損傷し、数か月後にに死去しました。
2009年にはマドリードから参加していた27歳の男性が首や胸などを突かれて死亡しています。
上述のように、エンシエロはほかの地域でも行われており、そこでも死亡事故や怪我は起きています。
たとえば最近では、2023年にバレンシア州で開催された牛追い祭りで61歳の男性が脇腹を角で突かれ、病院に運ばれた後に死亡しました。
2022年には、スペイン東部で行われた牛追い祭りで、フランス人観光客を含む男性3人が死亡しています。
2019年にはスペイン中部クエリャルで、牛追い祭りの最中に観客の62歳の男性が牛に角で刺され、死亡する事故がありました。
死亡事故が起きているので、当然怪我の事故もあります。毎年200人から300人がサン・フェルミン祭の牛追い中に負傷しているというデータがあります。
このなかでもっとも多い怪我は転倒による挫傷で、負傷者の約3%は重傷になってしまっています。
また、牛の角の高さが男性の腰ぐらいであることや振り上げるという性質上、お尻や股間部分にけがをして流血することはこの祭りではよく見られることのようです。
これらの事故や怪我から、牛追い祭りの実施見直しが議論されることもあります。
各地で行われるものも含めれば、けが人はもはや数えきれないものになることは疑いようがないでしょう。
牛追い祭りは見て楽しむのが一番良い楽しみ方かもしれませんね。