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「ウサギと猟犬」は、小さなボードで対戦できる二人用のボードゲームです。猟犬側がウサギを追い込むか、ウサギが囲まれない位置まで逃げたらゲーム終了です。ここでは、ウサギと猟犬の必勝法と、勝ち方として攻略のコツを解説していきます。また、ゲーム木で各局面を解析してみます。
ウサギと猟犬は、ウサギ1匹と猟犬3匹を図のような初期配置におき、そこから一手ずつ動かしていくボードゲームです。
以下のページなどで、無料で遊べます。
猟犬が先手であり、猟犬の目的はウサギを完全に囲んで動けなくすることです。
一方で、ウサギは猟犬が囲めない位置に逃げた時点で勝ちになります。
ルールは簡単で、以下のようになります。
なお千日手の定義としては、50ムーブ以内に囲い込めなかった場合(猟犬1手、ウサギ1手で2ムーブ)と定義されることが多いようです。
つまり、ウサギの戦略としては、不利になった場合、千日手を誘発して繰り返させることで、勝つこともできます。
ウサギと猟犬には、必勝法はあるのでしょうか?ここでは、必勝法について解説するとともに、ゲーム木にて解析をしてみます。
ウサギと猟犬は、ボードも小さく駒も少ないということもあって、解析が終わっており、先手必勝、つまり、猟犬の側が必ず勝つゲームということが知られています。
これは、猟犬の側が動きをミスしなければ、どんな場合でもウサギを囲い込むことができるということです。
ただ、ブラウザの遊べるサイトで強いAIどうしを戦わせてもたまにウサギの側が千日手に誘い込んでウサギの勝ちになることもあります。
これはおそらく強いモードを選択しても序盤でランダムに動かすところがあり、そこで猟犬がミスをしているためと考えられます。(強いモードが完全に解析したAIであれば猟犬が勝つはず)
※ただし、やってみるとわかりますが、猟犬が有利と思いきや猟犬はやみくもに動かしているとまず負けるので、これは直観に反していると感じるかもしれません(後述のクソゲーの項目を参照)。
ここでは、ウサギと猟犬のゲーム木を見てみましょう。ゲーム木とは、ゲームのとりうる局面をツリー状態に描いたものです。これを最終局面まで書いていくと、ゲームにどちらが勝つかわかります。
ただし、最初から書いてしまうと膨大で大変なので、ボードを斜めに切ったいわば”ハーフ・コート”の状態で、どちらが勝利するのか見ていきましょう。
ハーフコートの時、最初は猟犬(青い丸)は斜めに配置されているものとします。すると、ウサギ(赤い丸)の位置によって、以下の4通りが考えられます。
図は後手のウサギが動いたところまでの図とします(つまり、次に動かすのは猟犬)。また、自ら負けに行く手は双方打たないものとします。
パターン①の場合は、ミスをしない限りは一本道です。
猟犬は道を開けないように下側から攻めるしかありませんが、ウサギは右の先端に逃げると追い込まれてしまうので、そうならないよう下に下がります。
すると、犬は再び上に動くしかありません。あとは、右下の四角形にすべてが集める局面が繰り返されます。
ちなみにこの「右下の四角形に全員が集まってしまい、かつウサギの手番」の形になると、ミスをしない限りは千日手となるので、ウサギの勝ちになります。(ウサギは下の斜めの線に沿って動き続ければよい)
この四角形は後々にも結構出てきます。
パターン②も、ミスをしない限りは一本道になります。
このパターンだと、猟犬は中央からまず下をふさぎ、ウサギが中央に出てきたところでふさいで追い込むことができます。
一見すると真ん中の道を開けたかのように見えますが、これは罠で、後ろに構える猟犬で通せんぼすることによって、鮮やかに追い込むことができます!
よって、猟犬の勝利です。
パターン3では、すぐには負けないような手が複数考えられ、枝分かれが発生します。
枝分かれの左側では、一番上の局面にまた戻ってくるので、千日手でウサギの勝ちです。
また、右の枝分かれでも、千日手になる四角形の局面に陥るので、ウサギの勝ちです。
よってこの形では、ウサギの勝ちとなります。
パターン④の場合は、枝分かれが複数考えられます。
最初の右側の枝分かれでは、パターン④の局面に戻ってくるか、四角形に全員が集まる局面になります。四角形になってしまうと、ウサギの勝ちです。
ここで注目したいのは、最初の右側の分岐の部分です。分岐の先は、どう動かしてもウサギが負けになることがわかります。
よって、猟犬はこのパターンに持ち込んだ場合は、下から追い詰めていくことが重要です。
ゲーム木を解析してわかることは、ハーフコートの形になったら、うまくウサギをパターン②かパターン④の形においてもらうようにしましょう、ということです。
いかでは、このコツを解説します。
ウサギと猟犬は上で述べたように、基本的には猟犬が必勝のゲームです。
ですが、ボードが小さいとはいえ、完全解析した手を全て丸暗記して覚えておく、というのはいささか人間には大変です。
勝ち方のコツとしては、以下の方法が一番簡単です。
上で見たように、斜めの状態に猟犬を並べます。
この状態で、ウサギが間違った手を打つまで、斜めの一番後ろにいる猟犬を上下に動かし続けます。
そして、ウサギがどこかのタイミングでミスをして、パターン②かパターン④のところになった瞬間に、追い込みをかけてしまえば、猟犬で勝つことができます。
これで強いAIにも勝つことができます。
図はこの戦法で強いAI(ハードモード)に勝った図です。
ウサギと猟犬について調べてみると、「クソゲー」という検索キーワードが見つかります。
これはおそらく最初はだれしもやってみて思うことが「これ絶対ウサギが勝つゲームじゃん!」ということだからでしょう。
実際、弱いAIであるか強いAIであるかにかかわらず、AIと対戦で遊ぶときは、猟犬側でやみくもに動かしてもまず勝利することはできません。
その割に、AIを猟犬にして、自分をウサギにすると、あっさり囲い込まれて負けるので、その分のフラストレーションもあるのでしょう。
このことから、クソゲーという認識が生まれてしまったのだと考えられます。
逆に考えると、人間同士で遊ぶ場合は自分はウサギを選べば、ほぼ確実に勝つことができるので、そこだけは利点と言えるかもしれませんね。
先手必勝であるにもかかわらず、猟犬有利と思いきやウサギに負けてしまうという直観に反するところがこのゲームの面白さであるかもしれません。