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陸上の100メートル走などでは、スタートのところに選手が足を乗せる器具がつかわれている。見た目には固定する器具などは見えないのに、どう固定しているのか不思議に思った人もいるかもしれない。ここでは、スターティングブロックの固定方法や歴史を解説する。
この器具は、正式名称はスターティング・ブロックという。日本では、スタブロという略称も使われるようだ。
スタートの位置に固定して、選手のクラウチングスタートを補助する役割を持っている。
なお、中央のフレームのぎざぎざの部分に足載せ台をはめていくようになっており、足幅やスタートのやりやすさに応じて段階調整ができるようになっている。
「土台や支柱などの固定器具はなさそうのに、どう固定しているの?」とか、「牛を向きに圧力がかかるのに、なぜ滑らないの?」と思った人も多いかもしれない。
じつは、ブロックの端についているパネルの裏側には小さなとげとげがたくさんついており、ラバー製の陸上トラックに刺して固定しているという、シンプルな構造である。
この構造のおかげで、ブロックのおく位置は微調整ができる。ちなみに、さした跡に穴ぼこがトラックにあかないのか、跡が残らないのか、と思うかもしれないが、スパイクは小さく、目だった穴は開かないようである。
させない場合は、別途抑えたりする必要があるそうだ。また、さし方が甘いとスタート時に後ろのほうへ飛んでいってしまうかもしれないので危険である。
スターティングブロックはそこそこ歴史がある。
もともとは1920年代に、スタートの補助器具として作られたのが始まりである。発明したのはオーストラリア人のアスリート、チャーリー・ブースだった。当初は土でできたトラックだったため、少し穴を掘った跡で埋め込んでいたようだ。また、材質も木材であった。
今日見られるような金属のブロックは、ニック・ニュートンが発明した。彼はアルミニウムでブロックをつくった。その後、1978年に最初に特許を取得している。
今日では、画像のように真後ろにスピーカーが刺さることでどの選手にも合図が同時に伝わるようにしたり、足を乗せるところに圧力センサをつけてフライングを検地したりと、電子機器に夜複合体が公式の大会などでは用いられることが多い。