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空飛ぶ車(空飛ぶクルマ)は人類が思い描いてきた未来によく登場する乗り物ですが、ヘリコプターとの違いはどのようなものなのでしょうか。ここでは、空飛ぶ車とヘリの違いについて、4つの観点から解説していきます。
空飛ぶ車は、実現が近づきつつある技術として注目を集めている分野です。
有名なものでは、陸では車の見た目をしていて、飛行するときに翼が展開されるという車のデモンストレーションが行われたことがあり、その動画は700万再生以上を記録しています。
空飛ぶ車に関して、ヘリコプターとの違いがかなり関心を持たれているようなので、この記事では、それらを
の3つの観点に分けて解説していきます。
まずは、動く仕組みや技術に関する観点で空飛ぶ車とヘリの違いを見てみましょう。
空飛ぶ車とヘリの違いとして、もっとも大きく挙げられるのは、動力として何を使っているか、という点です。
ヘリコプターは、燃料を使ってエンジンを原動機とし、ローターを回転させて浮上しています。
一方で、空飛ぶ車は、動力として考えられているのは電力であり、これによってモーターを回すことでローターを回転させて空を飛ぶという仕組みです。
このため、空飛ぶ車のことをeVTOL、つまり電力で動くVTOL(垂直離着陸機)という呼び方を使うことも多いです。
また、試みられているものとしては電力も燃料も両方使う、いわゆるハイブリッドな形式もあり、こうしたものも空飛ぶ車にあたります。
空飛ぶ車では、構想の時点で自動操縦による目的地までの飛行が考えられており、これが人による操縦が前提のヘリコプターとの違いの一つでもあります。
これは、ドローンの自動操縦や自律飛行はすでに実現できているので、それに人間が載せられれば良い、という風に考えればイメージできるでしょう。
ただし、現状ではデモンストレーションなどで見られる一般的なものは人間が操縦するというタイプなので、自動操縦により自律飛行でのるタイプはかなり将来の話であると考えられます。
続いて、想定されている利用シーンについても違いを見ていきます。
ヘリコプターは、基本的にはパイロットが存在し、その操縦のもとで空を飛行するという使われ方をしています。
そこで、利用シーンとしては、荷物の搬送、緊急の人体の運搬や、少人数の遊覧飛行などに限ります。また、ヘリコプターを個人で所有する、というのは費用の高さから富裕層に限ります。
一方で、空飛ぶ車に関しては、ヘリコプターが担っている役割ももちろんカバーできるものですが、そこからさらに利用シーンを広げることが想定されます。
これは上でも書きましたが自動操縦が想定されているので、一般家庭でも空を飛行できるようになることによって応用が広がる範囲です。
例えば、離島に観光や里帰りなどで移動するには、現状では公共の交通機関で渡航するしか方法がないですが、空飛ぶ車ではこうした移動にも飛んでいくという利用シーンが考えられます。
また、現状ではヘリコプターに乗れるということだけでは集客力は乏しいですが、空飛ぶ車に乗ることができるという宣伝をした場合には関心を引くことができます。
このことで、単なる遊覧飛行だけではなく、新しい技術を体験できるという意味でも観光資源にするということが考えられます。
空飛ぶ車とヘリコプターには、当然ながら法的な扱いが違います。ここでは、それを見ていきます。
ヘリコプターは、日本の航空法的には『回転翼航空機』という名称が使われます。
空飛ぶ車の場合、法的な名前、というか経済産業省による名称は『電動垂直離発着型無操縦者航空機』と呼ばれています。
また、当然ですが試作段階であるため、空飛ぶ車に関する法整備はまだ進んでいません。
もっとも気になるのは空を飛ぶ場合に、運転免許がどうなるのかということでしょう。
これは上で解説した通り、自動操縦が前提で考えられているため、将来的には免許などは関係なく目的地まで飛べるようになるということは予想できます。
ただし、そのような技術が実現になる前には、当然人が自ら操縦することが必要になってくるため、空を飛びたいなら空を飛ぶための技能教習などをしなければならない可能性が高いでしょう。
これに関してはヘリコプターと同じような教習をするものと思われます。
空飛ぶ車の運転免許の教習というものを想像してみると、教習で空を飛ぶとして、ミスったら教官もろとも墜落というのが怖いですね。だからこその無操縦者が前提とも考えられます。