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ソニックユースは1980年代後半から90年代前半あたりでアンダーグラウンドを中心にファンを獲得したバンドであり、のちのグランジシーンからも支持をうけた。彼らの代表曲を選出し、解説した。印象的な歌詞については和訳も載せた。
代表曲を独断と偏見により選出した。
Daydream Nationに収録されたこのアルバムを象徴する名曲であり、さらにソニックユース全体での代表曲でもある。
「ソニックユースの代表曲といえば?」という問いに対して真っ先にあがるのがこの曲であろう。
Incinarateの意味は、燃焼という意味であるが、火葬するというような意味合いもあるようだ。
また、演奏しているバンドを撮影している、基本的にカメラが揺れているだけのミュージックビデオを見ていて面白い。
曲のタイトルはsugar kaneともじっているが、sugar caneとは、サトウキビのことである。
サトウキビの形から、男性器の意味と見ることもできるし、注射器の意味と見ることもできる。また、シュガーから白い粉、つまりドラッグを表すという見方もできる。
ロックミュージックのテーマのひとつである「セックスとドラッグの暗喩を歌詞に隠す」という表現をこの曲でやってのけている。
schizophreniaとは、統合失調症という意味である。他のロックソングにもいえることだが、「schizo~」は精神の~というような意味の接頭辞である。
印象的な歌詞としては
She said Jesus had a twin who knows nothing about sin
その子は「イエスキリストは罪を知らない双子がいたの」、といった。
ロックミュージックのテーマのひとつである「西洋では伝統的なキリスト教社会への反抗を歌詞に隠す」という表現をこの曲でやってのけている。
ソニックユースは短い曲から長い曲まで何でもござれという感じのバンドであるが、この曲はとくに9分20秒程度と長いものになっている。
4分くらいから始まる長いアウトロのノイジーなサウンドはまさにソニックユースならではといったところである。
印象的な歌詞としては
My hearts spinnin’ round like a washing machine
私の心臓は洗濯機のようにグルグルしてた
というところがあげられるであろう。(見てのとおりここで曲のタイトルも回収している)
このように身近なものや機械を使って心情を表現するのは、ソニックユースのお家芸といったところである。
ソニックユースのサーストンムーアとキムゴードンは夫婦であることはよく知られている。また、二人は離婚したものの、おしどり夫婦であると見られていた。
曲中でも、サーストンムーアがメインで歌うのはもちろんであるが、同じ曲の中でキムゴードンが導入部分のヴォーカルをとっている曲がある。このパターンの代表的な例は上の曲の中でも2曲にわたる。
このことから、「サーストンとキムが歌っている曲=傑作」という法則がみえてこなくもない?
ソニックユースについて調べると、無冠の帝王というワードを見かけることもある。これはたしかに、
などの理由から、無冠の帝王と言えないことはないだろう。
ただし、まったく称号や栄誉を受け取ったことがないわけではなく、2001年のワールドミュージックアワードでは、賞をもらっているようである。
同年のアワードでは他に受賞者として、有名なアーティストではバックストリートボーイズなどが受賞している。また、日本人でも浜崎あゆみが受賞している。
一見するとよくわからない検索ワードであるが、これは上にかいた曲がもとになっている。
さらに、これのジャケット写真をTシャツにプリントしたものも人気が高いようで、このTシャツを求めるための検索ワードのようである。
たしかに、単なる洗濯機を描いただけのジャケットといえばそうなのだが、ダサさは感じられないデザインになっている。また、背景色のブルーも目に映えて印象ぶかい。
アンダーグラウンドを中心とした活動でしたが、時代に褪せない名曲も多くあるので、今後の再始動などがあれば注目していきたいところです。