\閲覧ありがとうございます!当サイトではリンク広告を利用しています/
ソリティアは、一人で遊ぶゲームとして知られるボードゲーム・カードゲームの総称です。ここでは、ソリティアの歴史について詳しく解説します。なお、ボードゲームのほうとカード(トランプ)ゲームのほう、両方解説します。
まずはどちらが古くからあるのかを俯瞰し、古いほうから起源を中心に解説していきます。そのうえで、詳細は個別の記事(ソリティアの歴史2、3)に譲ります。
結論から言うと、ボードゲームのソリティア、つまりペグソリティアのほうが先に存在していました。
ペグソリティアは、明確な証拠が1697年にさかのぼることができます。一方で、トランプカードのほうは1700年代(18世紀)の後半ごろまで待たなければなりません。
理由としては、ペグソリティアのほうは適当な板と適当なコマさえあればできるという特徴がまずあります。
これに対して、現代と同じ形のトランプカード(フランス式などと呼ばれる)が発明されたのが18世紀であることに加えて、当時はこのトランプカードが高価だったことが理由と考えられます。
よって、まずはボードゲームのソリティアのほうから解説していきます。
ボードゲームのソリティアのほうは、もともと「牢屋に投獄された貴族が作った」という逸話もあります。
たしかに、一人で過ごす必要がある牢屋の中では、ソリティアのような時間をつぶせる遊びというのは必要だったかもしれません。
ですが、調査した限り、この貴族が誰だったのかはよくわかりません。
明確な証拠は、1697年の絵画で、ルイ14世の愛人でもあったアンヌ・ド・ローアン=シャボーがソリティアで遊んでいるところがしっかりと描かれています。
実際にルイ14世の宮殿でソリティアが遊ばれたということがわかっています。
ただ描かれているボードの様式を見ると今日フランス式といわれるもののほうと思われます。これは正方形に近いもので、現在のボードとは4つペグを置く場所が多いものです。
さらに、ソリティアはもともとフランス語の「ソリテール」であることからも、ソリティアがフランス発祥であることと符合します。
その後、イギリス式といわれるボードが登場し、現在ではこちらがソリティアの基本的なボードとして使用されています。
トランプで遊ぶカードゲームのほうのソリティアは、18世紀後半にルールが整備されていったと考えられています。
この時はソリティアではなく、「ペーシェンス(patience)」つまり忍耐という名前が付けられていました。
このゲームが初めて記載された書籍は1783年にドイツで出版された「Das neue Königliche L’Hombre-Spiel」という書籍でした。
しかし現在と違うのは、この書籍ではペーシェンスは二人用のゲームとして紹介されていることです。
ここから考えると、一人遊びとして発展したのはもう少し後の時代という風に考えることができます。
ここからいくつかのルールが派生していき、ペーシェンスのルールを集めた本が1826年に出版されています。
そして何といっても、20世紀に入ってからはWindowsに標準搭載されたものが有名です。
このWindowsのクロンダイクがソリティアという名前を付けられていたため、今日における「ソリティア=クロンダイク」という図式が出来上がったと考えることができます。
ソリティアの歴史をひとつの記事にまとめようとしたら意外と長かったので、分けることにしました。一人遊びといえどもその歴史は奥深く、歴史を知るだけでも一人で過ごす時間がつぶせるほどです。