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こんにちは!「スメイルの問題全部解説するまで帰れま18」の第6問目に入ります!
今回は「天体力学における相対平衡数の有限性」という問題に挑戦!
物理と数学が交差する、とても興味深いテーマですよ。
まずは用語から。
相対平衡(中心配置)とは、天体力学の n体問題 における特殊な状態を指します。
宇宙には星がいっぱい。惑星や月、彗星や人工衛星など、それぞれが引力で引っ張り合って動いていますよね。
このとき、「n個の天体が互いに引力で影響を与え合いながら動く様子を正確に予測する」というのが n体問題(N-body problem) です。
それこそニュートンの時代から研究されている、古典的な問題でもあります。
で、これがめちゃくちゃ難しいのです。
(例:地球と月、太陽と惑星)
🧠 ポイント:
2体なら、きちんと方程式にして、未来の動きまでバッチリ計算できる!
(例:太陽・地球・月)
🧠 ポイント:
3体になると、システムがカオス(予測不能)に!
特別な条件で安定する場合もあるけど、全体像はとっても複雑。
表でまとめると・・・
問題 | 内容 | 解ける? |
---|---|---|
2体問題 | 2つの天体が引き合って運動 | ✔ 完全に解ける! |
3体問題 | 3つの天体が互いに引き合って運動 | ❌ 一般解なし、カオス |
n体問題 | n個の天体の引力シミュレーション | 🤖 数値計算が必要 |
n体問題はずっと研究者を悩ませているからこそ、スメイルの問題にも登場しているわけですね!
問題はこうです。
n個の天体に対して、それぞれの質量を正の実数 m1,m2,…,mn
として与えたとき、
相対平衡状態(中心配置)の数は有限か?という問い。
つまり、質量をいくら変えても、相対平衡状態は無限に増えたりせず、数えられる(有限)かどうかを調べる問題です。
これはつまり、5個の天体の場合には質量の選び方に関わらず、相対平衡数は有限であることがほぼ確定したわけです。
数学と物理の最先端が交差するこの問題、今後も目が離せません!
次回もスメイル問題でワクワクする話題をお届けします。お楽しみに!✨