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こんにちは!『スメイルの問題全部解説するまで帰れま18」第5問目です。
今回は「ディオファントス曲線の高さ境界」という、スメイルの問題の一つに挑みます!
難しそうに聞こえますが、ゆっくり噛み砕いて解説しますね。
整数の世界には、解けそうでなかなか解けない不思議な方程式がたくさんあります。
そんな「整数のなぞなぞ」に立ち向かうのが、スメイルの18の問題のひとつ「ディオファントス曲線の高さ境界」です。
これは、整数解があるかどうかを見つけるために、どれくらい時間がかかるのか?という、数論×計算理論のドッキング問題!
まず、「ディオファントス曲線」って何でしょう?
これは、整数や有理数の解を探すための方程式 f(x,y)=0が作る曲線のこと。
例えば、 x^2+y^2=1
は半径が1の円の方程式ですが、これを整数で満たす (x,y) は限られています。ディオファントス曲線はそのような形のものの一般化です。
「高さ」とは、簡単に言うと解の「大きさ」の尺度。
具体的には、整数解の絶対値の最大値や、その複雑さを表します。
高さ境界とは、解が存在するなら、その「高さ」に上限(境界)が存在するか?という問いです。
つまり、
を調べる問題です。
スメイルの問題の文脈では、ディオファントス方程式 f(x,y)=0 (f∈Z[u,v])
に対して、
「ある普遍的な定数 c が存在して、解を探す計算が (2^s)^cの時間でできるか?」という質問が挙げられています。
この問いは「効率的に解の存在を判定できるか?」を探る問題で、計算理論と数論が交差する難問なのです。
次回もスメイルの問題シリーズで、数学の最先端に迫ります!
次回は天体にも関係のある問題で、なんと「部分的に解決している」問題となっています!お楽しみに!✨