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ホラーゲームの中でもっとも有名なもののひとつ「SIREN(サイレン)」の元ネタ・モデルになった事件について考察していきます。また、連動していた掲示板について、見方を解説していきます。
ホラーゲームのSIRENは、公式からもどのようにインスピレーションを受けたかが公開されている部分もあります。
公式に明らかになっているのは舞台となる羽生田村の設定についてであり、モデルは埼玉県秩父郡の廃村(埼玉県秩父郡内にかつて存在した岳集落)ということが知られています。
ここでいう岳集落とは、浦山ダム周辺の集落が該当するようですね。
また、羽生田(はにゅうだ)という地名はバミューダトライアングルから命名されたそうです。
ちなみに埼玉県内には羽生市という市町村が実在しますが、羽生田村とは無関係であることがわかっています。
作中では、いろりろな都市伝説や出来事から影響を受けたと思しき事件が起こっていきます。ここでは、それらについて考察してみます。
作中では33人が一人に殺されるという事件が起こります。
これは平成までの日本犯罪史上でもっとも多くの被害者が出た殺人事件「津山事件」を参考にしていると思われます。(現在では一番多くの被害者が出た事件は別の事件です。)
これは村での人間関係のトラブルなどの理由で、一人の犯人が猟銃などの武装で村人を33人殺したという事件です。
実際に映画「八つ墓村」をモチーフにしているようなので、その映画の元ネタであるこの事件の影響があると見て取れます。
土砂崩れで滅んだ村というのも歴史上で実際にあります。しかも、結果として一族が滅亡するという恐ろしい末路をたどったものがあります。
有名なのは、戦国大名の内ヶ島氏が土砂崩れで一族全員滅んだ、というものでしょう。
内ヶ島氏理(内ヶ嶋 氏理、うちがしま うじまさ/うじとし)は、戦国時代の内ヶ島氏第5代かつ最後の当主でした。帰雲城が居城でしたが、1586年(天正13年)の天正地震で帰雲城崩壊に遭います。
この時、内ヶ島氏は宴会に出向いており、そこに一族も多く集まっていたので、一族が土砂崩れ(山崩れ、山体崩壊ともいう)で滅亡してしまいました。
ほぼ唯一の生き残りとして、仏門に入っていた弟の経聞坊(きょうもんぼう)のみは被災しなかったため、この災害を書物で世に伝えることができ、今に至っているということです。
これは災害大国日本が今も昔も変わらないことを示しています。
ゲーム内では、「オカルトランド掲示板」という、オカルトや都市伝説について考察するスレッドが登場しています。
また「都市伝説調査隊」というサイトもあります。
これらの掲示板は、ゲームと現実との連動を図ることにより没入感を高めるため、実際に、ネット上にサイトを作るというユニークな試みがされました。
これは、リンク切れなどで直接は見られないのですが、ウェブアーカイブを使えば現在でも楽しむことができます。
オカルトランド掲示板↓
都市伝説調査隊↓
2000年代前半に出たゲームでこうした宣伝をしたのは珍しい事例ではないでしょうか。