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新札には3Dホログラムが施されていますが、これの後頭部が見えるといううわさがあります。ここでは、それを検証し、後頭部の見方と真相を探っていきます。
2024年の7月に発行された新札には、偽造防止のために3Dホログラムがデザインされています。
これは千円札、五千円札、一万円札すべてに施されており、デザインはお札に書かれた人物の顔を模したものになっています。
傾けた角度で見るとその方向から見たような感じに顔の向きが変わります。
イメージ的には、銅像(胸像)を斜めから歩きながら正面を通り過ぎつつ見ていく感覚に近いです。
これについて調べていると、「後頭部」というキーワードが見つかります。
どうやら「新札のホログラムを傾けていくと、反対側の後頭部までみえることがある」という噂のようです。
ここからは、後頭部まで見えることがあるのかを検証・考察していきましょう。
このホログラムですが、限界まで傾けても、後頭部を見つけることはできません。
あくまで、斜め前から顔を見ている角度が限界になっています。
つまり、新札のホログラムで後頭部が見えるというのは単なる都市伝説ということがわかります。
これはなぜかというと、紙の上で表現されるホログラムを作る場合、この像で保存できる角度の立体的な情報は、360度ではありません。
基本的には180度以内(実際はそれよりもさらに小さい角度)の角度で鑑賞されることを想定しているので、後頭部までは見ることができない、ということになります。
このホログラム部分を裏側から見たら、後頭部にあたる部分はどうなっているのでしょうか。
裏から見ると、図のようにホログラム部分は陰になってしまい、何も見えません。
光に透かして見ても、ホログラム部分の紙だけ、材質が違うせいか透けては見えない構造になっています。
また、ホログラム部分にじかに強い光を当てても、透けることはない仕様になっています。
ですので、裏側からでも後頭部を見ることはできません。
それでは、このうわさが出た真相はどのようなものなのでしょうか?
おそらく真相は、見間違い、勘違いであると思われます。これは以下のように考察できます。
限界までホログラムを傾けるか、左右に傾けるのではなく上下に傾けると、ホログラムの像が見えなくなるタイミングに行き当たります。
そこで、顔の構成要素がほぼ見えなくなり、輪郭だけうっすら浮かび上がっている像が一瞬だけ見えます。
この一瞬の時に見える像は下の図のようなものですが、ぱっと見では顔面のパーツがなく頭だけであることから後頭部に見えないこともないです。
これを見た人が後頭部だと思ってネット上で話題になったものと思われます。
したがって、新札の3Dホログラムで後頭部が見えるというのは、このように見間違いからくる噂であると考えられます。
意外なところで新札に関する都市伝説が出てきました。また別の都市伝説が出てくる可能性はあるので、今後も注視していきましょう。