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銃が発射された時の音を消してくれることで有名なサイレンサーの仕組みと歴史を解説します。この特徴から、スパイ映画などでもよく見かけます。しかし、いったいどれくらい静かになるものなのでしょうか?
サイレンサーを使って拳銃などを使ってみた動画などがネット上で公開されており、それを見ればどの程度静かになるのかは普通の人でも体験することができます。
なかには、つけていない状態とつけた状態を比較しているものや、デシベルを計測しているものなどもあります。
この動画では屋外で売ってみた時の様子がわかります。
音は静かになりますが、完全には消えないことがわかります。
感想としては、乾いた板をたたくような音がしますね。
屋内で使っている動画としては以下があります。
こちらは屋外の音に反響音が加わった感じですね。
もっともしずかと銘打っている動画は次のものがあります。
こちらも外です。
こちらは確かに最も静かだと言っているだけあって、「かちっ」という音しかしません。
これだと、近くで効いても何か物が落ちた音だと勘違いしてしまうかもしれませんね。
サイレンサーの仕組みは、簡単に言うと発射の時に膨張するガスを減速、冷却する空間を利用して音を小さくしています。
この減速には、サイレンサーの逆向きに返しがついた空間を連結しています。このような形状は、返しの部分でガスがストップするため、減速するのに向いています。
冷却するためには、金属性のものが適しているので、サイレンサーの材質は金属、よく使われるのは鋼やアルミニウムです。また、長い形状にすることで表面積をおおくとり、冷却させています。
また、実はこのサイレンサーの役割としては、銃口の光(マズルフラッシュ)や煙が大きく出るのを防ぐという役割もあります。
サイレンサーはアメリカで発明されました。
マキシム銃の発明者であるハイラム・スティーブンス・マキシムの息子だったハイラム・パーシー・マキシムが、1902年頃に最初のサイレンサーを発明して販売したとされています。(なおマキシム中とは、マキシムが発明した自動小銃のことです。)
また、彼は1909年には特許も取得しました。
この時代以降、おもに秘密作戦などでサイレンサーが使われていきます。第二次世界大戦中にはスパイの組織であるOSSなどが使っていました。
映画ではたまに身近なものを使ってサイレンサーの代わりにするシーンがありますが、実際にやってみるとどうなるのでしょうか?
まくらを銃口にあてがって、サイレンサーのように使うシーンを見たことがある人もいるでしょう。
これは柔らかいまくらに音を吸収させることで、音を消しているという風に考えればありえなくはなさそうですが、果たしてその結果は・・・?
結果としては全然音が小さくなっていないですね・・・。
ペットボトルを銃口にテープで張り付けてサイレンサーのように装着し、サイレンサーのように使うシーンもあります。
これは形的にはあり得そうですが、果たしてその結果は・・・?
結果としては、テープで止めているのに銃口からボトルが吹き飛んでしまっていますね・・・。
映画のサイレンサーは、誇張だったことがわかります。ガスの原則と冷却ができるものであれば、うまくいくかもしれませんが。