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西郷隆盛は通説では写真が残されていないことで有名です。ですがこれまで 「本人の写真ではないか?」と言われてきた写真はいくつかあります。ここでは、それらを集めて紹介するとともに、似ているといわれた人の画像をもとに検証していきます。
さっそく、西郷隆盛の本物の画像といわれる写真を見ていきましょう。これは数種類ありますが、信ぴょう性があるとされるものから噂程度のものまで様々です。
よく似ているという肖像画の画像はいくつかあり、最初のその画像を見ておくと検証の参考になります。
どの肖像画も太い眉毛と大きな目が特徴として書かれています。
明治天皇が造幣局への行幸を行った際に、西郷隆盛が案内したという事実があり、その際にとられた写真に本物が写っているという説です。
この写真の一番左端で旗を持っているのが西郷という説です。
また、写真には左下に犬が映り込んでおり、犬好きだった西郷がいた証拠とみることもあります。
遠すぎて顔まではよくわかりませんね。また、この時には肥満で大柄な体格だったはずなので、同じ服装をしているというのはあまり考えられません。
十三人写真は、薩英戦争の講和に際して撮影された薩摩藩士13名の写真です。
この中の右端の大柄な人物が西郷隆盛という説です。
こちらは別人であることが判明しており、西郷ではないようです。
スイカ写真は、明治に入って薩摩藩士6名を撮影した写真です。
こちらも一番恰幅の良い人物が西郷隆盛本人の写真という説が出ましたが、別人であることが判明しており、西郷ではないようです。
もう一つは、ドイツ人と撮影され、アメリカで発見されたという写真に写っているのが西郷隆盛の本物という説です。
この写真では裏に写っている人物の名前がローマ字で記載されており、その中に西郷隆盛という名前があったというものです。
ですが、これは小柄であり、また、太い眉毛などの特徴がありません。
西郷隆盛の本物の写真といわれるものは共通して、太い眉毛や大きくて黒目がちといわれる目の特徴がありません。
眉毛と目に関しては肖像画にかかれているのはもちろん、面識のあった証言者も言及しているので、その特徴がないと本人の可能性は低そうです。
逆に、眉毛が太くて目が大きい薩摩藩士の写真が出てきたら本物かもしれませんね。
西郷隆盛は肖像画が多数書かれていますが、キヨッソーネが描いたよく出回っている肖像画は、西郷従道(西郷隆盛の弟)の顔の上半分と、いとこの大山巌の下半分を合わせて描いたといわれています。
なおキヨッソーネは西郷本人とは面識はありませんでした。
西郷従道は上、大岩巌は下の写真が残っています。
この写真を上下に分けて合成してみましょう。そうすれば西郷隆盛の顔に近づく可能性があります。
そうすると、以下のようになります。
なんとなく肖像画に近づいた感じはあります。西郷隆盛はこのような顔をしていたということでしょうか。
明治期の太い眉の人物の新しい写真が見つかることを期待しましょう。