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龍涎香(竜涎香)は、クジラの体内で作られるお香であり、発見されるのが非常に珍しいものとして有名です。ここでは、日本の海岸での龍涎香の発見事例と、見つけ方について解説していきます。
龍涎香とは、マッコウクジラの体内で形成される結石であり、一種の排泄物です。
マッコウクジラの体内で生成され、排泄されたあとに海岸に流れ着くという経路でみつかるほか、マッコウクジラを解体すすることによって取り出すという方法もあるようです。
排泄物と書くと汚そうですが、その香りは良いもので、珍しい香りとして重宝されてきた歴史があります。
その香りはどんな香りがするのかというと、消毒用アルコールにもたとえられますが、かぐわしい香りだそうです。
この龍涎香は非常に珍しいということもあって、取引次第では一つにつき数百万円以上の値段が付くこともあります。
ちなみに龍涎香という名前の由来は、昔の中国ではこの結石が「龍のよだれが固まったもの」という言い伝えがあったためです。
日本の海岸でも、龍涎香は発見されています。
調査した範囲では、沖縄が一番多く、3例以上見つかっているのはいまのところ沖縄だけのようです。
これは、琉球王国時代に沖縄で龍涎香の発見が国家主導で行われたという背景もあり、見つかりやすいのかもしれません。
そのほかでは、鹿児島県奄美大島、和歌山県などで発見されたという事例があります。
この発見された土地を地図にプロットしてみると、興味深いことがわかります。
図のように、日本では東日本より南側の、太平洋側に多く発見事例があるということです。
したがって、龍涎香の見つけ方で発見の確率を上げるには、南のほうの太平洋側で探そう!ということが言えるわけです。
龍涎香の海岸での見つけ方は、いくつか見つけ方や判定方法があります。
香りをもとに探す方法がまず挙げられます。
これは龍涎香特有の香りをかぐ方法で、海岸にたどり着くころには日光に当てられる時間が長くなることで酸化し、その匂いが強くなります。
したがって、独特な香りのする石のようなもん尾を見つけたら、保存するほうが解くかもしれません。
龍涎香は油脂が主体であるので、水より比重が軽く、海上に浮かぶことが知られています。これは大きさによらず、重そうな岩に見えるものでも浮かぶということです。
つまり、龍涎香のようなものを見つけたら、水に浮かべてみて、浮かんだらそれは龍涎香の可能性が高まるといっていいでしょう。
逆に、沈んだらそれはただの石ということがわかります。
針金を使って確かめることもできます。
この方法は、ライターなどであぶった針金を龍涎香と思われる物体に差してみて、すっと入ったら龍涎香である、というものです。
原理としては龍涎香は油脂であるので、熱した針金だと表面が溶かされて刺さる、という仕組みの判定方法になっています。
逆に、単なる岩の場合は、針金は入らずに跳ね返されてしまうはずであるので、龍涎香ではないとわかります。
海岸に一攫千金の排泄物が落ちているというギャップが面白いです。