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映画「レインマン」は、トム・クルーズとダスティン・ホフマンのダブル主演のロードムービーとして有名です。この映画には実在のモデルがおり、実話に基づいている部分があるので解説します。また、タイトルの意味についても解説していきます。
レインマンには、実在のモデルが存在します。
これは話を作る際に脚本家も参考にしたことがわかっており、主演のダスティン・ホフマンも役作りで面会するなどしているので、公式のモデルといえるでしょう。
その人物とはキム・ピーク氏です。
この人物は自閉症であり、同時に驚異的な記憶力をもつサヴァン症候群でもありました。
彼は先天性脳障害による発育障害と推察されており、小脳に障害があり、また脳梁を欠損していたことがわかっています。
なかでも、記憶力に関して以下の実話が有名です。
上で書いたとおり、目で見たものの個数を瞬時に正しく答えるという部分は実話に基づいています。
ですが、この能力を活用してカジノなどで一儲けしたなどの話は、実際のキムピークの人生では起こっていません。
また、映画の公開後、キムピーク自身も知名度を上げましたが、何ら生活を変えることはなく、あいかわらず本や電話帳の暗記を続け、2009年に58歳でその生涯を終えました。
タイトルにもなっている「レインマン」は、どのような意味があるのでしょうか?これは劇中でも明かされる2つの意味があります。
一つ目は、主人公チャーリーの幼いころに雨の日に自分に歌を歌ってくれた人物、という意味で使われています。
実はチャーリーは幼いころレイモンドと暮らしていた時期があり、その時に歌を歌ってくれた人物がいるということを覚えていました。
レイモンドとの交流を深めていくうちにそれがレイモンドだったと判明します。
ちなみに、この時に歌っていた歌として出てくるのがビートルズの「I saw her standing there」だったりします。
この歌がリリースされたのが1962年ですので、キムピークの生きていた時代とも合致します。
もう一つは、チャーリーが幼少だったのでレイモンドという名前がうまく発音できず、それがなまってレインマンと呼んでいた、というものです。
なお、レインマンは直訳すれば雨男という意味ですが、日本でいうところの雨男という意味はこの映画では関係はなさそうです。
ダスティンホフマンの役作りの素晴らしさが光ります。何度も面会していたというのは納得の出来ですね。