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こんにちは!今回も永久機関シリーズです。
今日はとんでもない科学ジョーク…いや、もはや未解決ミステリー!?なお話を紹介します。
舞台は1980年代イギリス、登場するのはちょっと風変わりな科学者・デイブ・ジョーンズ。
彼が1981年に発表したのは、なんと「永久に回り続けるように見える自転車の車輪」。しかもそれ、密閉された容器の中で、ずーーーっと回ってるんですって!
えっ……え? それってまさか、「永久機関」ってやつでは…?
ということで、科学の常識をぶち壊しかねないこの謎デバイスを深掘りしてみました!🔍
デイブ・ジョーンズという人物は、サイエンス系のジョークを愛するちょっと変わった化学者。彼がこの回転し続ける装置を作ったのは、なんと「科学ジョークとして」だったらしいんです。
「これは永久機関じゃないよ、ただの冗談だよ😂」
そう本人が言っていたにも関わらず、仕組みを完全に解明した人は今でもいないというから驚き!
この車輪は、透明なプレキシガラスの容器の中に入っていて、物理的に外部から力を加えられない構造。にも関わらず、クルクルと軽やかに回転しているんです。止まる気配なし!
しかも今でも展示されており、その様子を動画でも確認できるんですよ…(下のリンク参照)。
これが展示されているのは『王立科学アカデミー』であり、このデバイスついて述べた公式ページも存在しています。
まずはこの謎の装置を作った本人、デイブ・ジョーンズについて簡単に紹介しましょう。
デイブ・ジョーンズ(Dave Jones)は、イギリスの工学者・化学系の発明家であり、1980年代から2000年代にかけて多数の実験装置や教育用模型を開発した人物です。
専門は化学と機械工学のインターフェース領域で、主に教育現場やテレビ番組向けに「面白くて奇抜な科学装置」を多数製作。イギリス国内の科学館や大学とも積極的に関わり、「科学をポピュラーに紹介する達人」として知られていました。
中でも有名なのが、1981年に製作された「デイブの回転車輪(Dave’s Wheel)」と呼ばれる装置。
彼の作品の多くはジョークやブラックユーモアの要素が強く、「物理法則をいかにして“合法的にだますか”」というアプローチで設計されているものが多かったそうです。
科学を真面目に愛しながらも、それを笑いとともに楽しむ精神が彼のモットーであり、まさに「知的エンターテイナー」といえる存在でした。
彼は2017年に癌で亡くなりましたが、亡くなる前に家族の説得で「例の車輪の秘密」を手紙に書き残し、ノッティンガム大学のマーティン・ポリアコフ教授に託しました。
最初こそ冗談だと思っていた人々も、実際に装置を目にすると徐々に様子が変わっていきます。
上で書いたとおり、2017年、デイブは癌でこの世を去る前に、兄ピーターに説得され、この装置の秘密を手紙に書き残します。
その手紙は、ノッティンガム大学の化学者マーティン・ポリアコフ教授の手に渡されました。
でもここでさらなる謎。
ポリアコフ教授はその内容を知っているはずですが、公にはしていません。なぜなら「あくまでジョークであって、科学的な価値を持たない」というデイブの遺志を尊重しているからなんです。
つまり、答えはあるけど、「教えない」んですって!
そして2023年、あの『ミスバスターズ』で有名なアダム・サベージが、ロンドンの王立協会に保管されている実物の車輪を調査する様子を動画にしました。
彼は丁寧に観察し、可能性をいくつか挙げます。
ですが、どれも決定打にはならず、「確信は持てない」とのこと。つまり、アダムも完全に謎のまま!
この永久機関風デバイス、当然ながら見た人たちによっていろいろな仕組みが考察されています。
さあ、ここで素人なりにこの装置の原理を考えてみましょう。科学オタクの血が騒ぐ〜🔥
密閉された容器の中に、超小型のモーターが隠されていて、電池またはコイルによる磁力で回している説。
回転のリズムが不規則ではなく、一定のスピードでスムーズに回っていることから、この説はかなり有力。
ただし、長年動き続けている点や、メンテナンスが一切されていない点から「電池切れしないのはなぜ?」という疑問が残ります🤔
もう一つ有力なのが、温度差を利用したスターリングエンジンの原理。
たとえば容器の底にわずかな熱源があり、外気との温度差で回転を生み出している可能性です。
これなら電池切れもなく、長期運転が可能。ただし、非常に高い精度の工作が求められるため、冗談にしてはレベルが高すぎる…?
外部の磁場を拾って動いているのでは?という説も。
地球の磁気や、建物に設置された何らかの送信装置を使って、非接触でエネルギーを送っているというアイデア。
でも、これはちょっとオカルト寄り。王立協会という場所でそれをやるのはちょっと現実味がないかも。
ちょっと変わり種の説として面白いのがこちら。
「見学に訪れる人の足音や動作などの微小な振動が、床や展示台を伝って装置内部の機構をわずかに動かしている」という説です。
たとえば:
確かに、展示場所である王立協会には多くの人が訪れていますし、振動はわずかとはいえ「定期的で予測可能なエネルギー源」です。
それをうまく回転に変換する仕組みがあれば、たしかに“外部動力ナシ”で動いているように見せかけることは可能かも…!
とはいえ、一日中まったく誰もいない日でも動いていたという記録があるので、この説だけでは説明しきれない可能性もあります。
ここまで見てきたように、どの説も「ありそう!」と思わせてくれますが、
決定的な証拠や証明が存在しないのがこの装置の最大の魅力&ミステリー。
「あえて謎のままにしておくことで、人々が考え続ける」という狙いがあったのかもしれません。
なんだか禅問答みたいで、ちょっとロマンを感じちゃいますね〜🌌
こうなると、分解して中を見ない限り原理は明らかにされないかもしれませんが、そんな日は本当に来るんでしょうか・・・?
いろんな説を見てきましたが、何より面白いのはこの装置が「あくまでジョーク」として始まった点です。
でも、それを見た人たちが本気で悩んでしまうほど完成度が高い。
もはやこれは、科学とアートの間に生まれた「知的なお遊び」、あるいは「芸術作品」なのではないでしょうか?
デイブ・ジョーンズは「本物の永久機関なんてないよ」という事実を、逆に「ずっと回っているニセ永久機関」を作ることで皮肉ったのかもしれません。
最後に、今日の話をざっくりまとめます👇
というわけで、「デイブの車輪」は今日もどこかでクルクル回り続けています。
いつか真相が公開される日が来るのか…?
それとも永遠に「謎のジョーク」として語り継がれるのか??
みなさんも、謎の永久機関(っぽい)を見に、科学館に足を運んでみてはいかがでしょうか?🔬✨