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ある日突然、1955年に姿を消した飛行機が、37年後に南米ベネズエラの空港に着陸!?
乗客・乗員はそのままの姿で、時空を超えてやってきた――。
そんな奇想天外な話、「パンアメリカン914便の失踪事件」を聞いたことはありますか?
ネットやYouTube、オカルト雑誌などでたびたび取り上げられ、「タイムスリップの証拠だ!」「超常現象の実例!」なんて声も……。
でも実際のところ、これって本当に起きた出来事なのでしょうか?
この記事では、そんな都市伝説「パンアメリカン914便失踪事件」のウワサと真実を徹底検証!
ちょっと不思議で、ちょっと怖くて、だけど思わず笑ってしまう(?)この話の裏側にある“ジョークの正体”を、ポップに分かりやすく解説していきます。
都市伝説が大好きなあなたも、ウソかホントか気になるあなたも、ぜひ最後までお楽しみください!
この話によれば、1955年7月2日、ニューヨークからマイアミへ向かっていたパンアメリカン航空のダグラスDC-4型機が、突然姿を消し、37年後の1992年にカラカスの空港に現れたというものです。
乗客57人と乗員5人が搭乗しており、無事に着陸した後、パイロットは「9時55分にマイアミに到着すればいい」と述べ、再び離陸して元の目的地、マイアミ国際空港に戻ったとされています。
この話は、航空機やタイムトラベルに関する都市伝説として語られることがあります。
実際には、パンアメリカン航空のダグラスDC-4型機が1955年に失踪し、37年後に現れたという事実は存在しません。
この話は、フェイク記事やニュース風のジョークを発行する新聞である『ウィークリーワールドニュース』が創作したジョーク記事に過ぎないのです。
同紙は、超常現象や都市伝説をネタにした記事を多く掲載しており、パンアメリカン914便の失踪事件もその一つです。
最初にこの話が出たのは1985年に報じたもので、同紙はその後も1993年と1999年に再掲載しています。
実はこの話には航空記録や新聞記事などの信頼できる証拠が一切存在しません。
また、使われている空港名が実在のものではないという仕掛けがあります。
話の中で出てくるカラカス空港は、ベネズエラの空港とされていますが、実際には指紋ボリバル国際空港がカラカスにある空港名です。
さらに、ウィークリーワールドニュースは、実際の航空機の写真を使用して記事を作成することがありました。
パンアメリカン914便の失踪事件の記事でも、実際の航空機の写真が使用されていましたが、それらは失踪事件とは無関係のものでした。
ちなみにウィークリーワールドニュースの他の有名なジョーク記事としては、以下のようなアンドリューカールシンのタイムトラベルインサイダー取引事件の都市伝説が有名です。
この記事の元ネタとしては、実際の事故が着想のきっかけになったと考察することができます。
例えばパンアメリカン914便失踪事件の元ネタの一つとして、1957年に実際に発生したパンアメリカン航空007便の失踪事故が元ネタなのではないかと考察できます。
007便は、1957年にサンフランシスコからハワイに飛行途中、ハワイ沖で失踪しました。
その後の捜索で、約1週間後にホノルルの北東約145kmの太平洋上に浮遊する機体の残骸の一部と機内の装備品、そして搭乗者19名の遺体が発見されます。
この結果、搭乗者44名全員は死亡したと断定されました。
また、パンアメリカン914便の失踪事件の創作面での元ネタとして、1961年のアメリカのテレビドラマ『The Twilight Zone』のエピソード「The Odyssey of Flight 33」が挙げられます。
このエピソードでは、航空機が時間を超えて過去に戻るというストーリーが描かれています。
このようなフィクションが、後に都市伝説として語られるようになったと考えられます。
いかがでしたか?
パンアメリカン914便の“タイムスリップ伝説”は、確かにロマンあふれる話。でも、冷静に見ていくと、かなりツッコミどころ満載な都市伝説だったことが分かります。
このような都市伝説やジョーク記事には、真実と虚構が入り混じっていることがあります。情報の真偽を確認する際は、信頼できる情報源を参照することが重要です。