Google検索の主要アルゴリズムであるページランクのシミュレーションをブラウザ上で実行し、ページの検索順位の上げ下げが観察できるサイトツールです。
上の埋め込み内でも使えますが、うまく動かない・大きなページで使いたいというときは、元のページランクシミュレーションページへ(新しいタブで開きます)。
ページランクとは
ページランクとは、Webページの重要度を数値化するアルゴリズムのことです。Googleが検索結果のランキングに用いたことで有名です。
基本的な考え方は、多くのページからリンクされているページほど重要であるというものです。
ページランクは、各ページのリンク構造をもとに計算されます。
リンク先のページが持つページランクの一部を受け取ることで、自分のページランクが決まります。
この計算は反復的に行われ、全ページのランクが安定するまで繰り返されます。
ページランクの計算方法
ここではもう少し詳しく、ページランクの計算を見ていきます。
ページランクは、Webページ同士のリンク構造をもとに、各ページの「重要度」を数値化するアルゴリズムです。
「重要なページからリンクされているページはより重要」と評価されます。
- 初期値の設定
Nページある場合、最初は各ページのページランクを均等に 1/N に設定します。 - リンクの分配
各ページは自分のページランクを、自分からリンクしているページに均等に分配します。例えば、ページAがページBとページCにリンクしていて、ページAのランクが0.6なら、ページBとCはそれぞれ0.3ずつ受け取ります。 - PR(Pj)=∑Pi∈M(Pj) PR(Pi)/L(Pi)
- M(Pj) はページ Pjにリンクしているページの集合
- L(Pi) はページ Piから出るリンクの数
- ダンピングファクターの導入
ページランクは循環構造や孤立ページの影響で収束しない場合があるため、ダンピングファクター d を導入します。通常は 0.85 に設定されます。 - PR(Pj)=(1−d)/N+d∑Pi∈M(Pj) PR(Pi)/L(Pi)
- (1−d)/Nの部分は「ランダムにどこかのページにジャンプする確率」を表します。
- 反復計算
上の計算式を全ページに対して繰り返し、ページランクが安定(変化が非常に小さくなる)するまで反復します。
ツールの使い方
このツールでは、5ページから10ページまでのWebページをシミュレーションできます。使い方は簡単です。
- ページ数を選択して「ページ生成」ボタンをクリックします。
- キャンバス上にページが等間隔で配置されます。
- ページをクリックしてリンクを作成します。最初に出発ページをクリックし、次にリンク先ページをクリックします。
- 作成したリンクは灰色の矢印で表示され、相互リンクも同じ色でわかりやすく描画されます。
- ページランクは自動で計算され、各ページの縦位置や数値で可視化されます。
このツールを使うことで、リンク構造がページランクに与える影響を直感的に理解できます。
まとめ
- ページランクは、リンクされる回数やリンク元の重要度に応じてページの重要度を数値化するアルゴリズム。
- ツールでは5~10ページまでをシミュレーション可能。
- ページをクリックしてリンクを作成でき、リンクは灰色で表示される。
- ページランクは自動計算され、縦位置と数値で可視化されることで構造の理解が容易になる。
現在の基本インフラであるインターネットや検索エンジンの仕組みがよりよくわかると思います。