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サッカーのオウンゴールについては、過去にワールドカップで起きたオウンゴールがきっかけで、選手が射殺されるという事件が起こっています。ここでは、その事件の真相に関して調査してみました。
事件のきっかけとなったオウンゴールは、コロンビア代表が予選リーグで予想より苦戦するなど、失点をすると突破が危うくなるような中で起こりました。
このオウンゴールは1994年アメリカワールドカップ予選リーグA組で発生しました。
コロンビアの状況としては、1戦目のルーマニアとの試合に1-3で負けているので、グループリーグ突破のためには2戦目は何としても勝ちたい試合でした。
この時の試合の様子は動画で確認することができます。
結局、この試合に敗れたコロンビアは、次戦のスイス戦は2-0で勝利しますがそのまま予選リーグで挽回することができず、敗退しました。
事件が起きたのは敗退後の1994年7月2日のことでした。
米国戦でオウンゴールを献上した代表DFのアンドレス・エスコバル選手が、国内でも大きな都市であるメデジンの街中で暴漢の凶弾に倒れ、命を落としました。
実はこの時、批判を回避する意図もあってコロンビアの代表選手たちは帰国を一時的に回避します。しかし、オウンゴールを献上してしまったエスコバルだけが帰国を選択しました。
それは「自分はあのオウンゴールについてファンやマスコミに説明する義務がある」と、チームキャプテンでもあったエスコバルの責任感が理由でした。
事件当日、エスコバル選手は友人と市内のレストランで食事を取り、同日未明に店を出て駐車場に向かったところを複数の男女に取り囲まれて口論になり、銃弾12発を撃ち込まれました。
犯人は、「オウンゴールをありがとう」というセリフとともに、銃弾が発射される時に「ゴール」と叫んでいたという目撃証言があります。
エスコバルを射殺したのはマフィアのボディガードもしていた、ウンベルト・カストロ・ムニョスという男だったことがわかっています。
メデジンは世界最大といわれた麻薬組織の本拠地でもあり、サッカー賭博に絡んだ犯罪組織が関与したのではという説も出ました。
ただしこの時にサッカー賭博が実際に行われていたという証拠などは提示されているわけではありません。
「オウンゴールをありがとう」といった言葉の真意としては、単純に皮肉を込めていったという見方が強いと考えられます。
そのあと、犯人は懲役43年の有罪判決を受けました。
また、この事件の余波として、日本でオウンゴールを日本語訳する際に「自殺点」といわれていたのが改められました。
コロンビア代表といえば今では南米の強豪ですが、こういった事件もあったということがわかります。