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オウンゴールは、サッカーなどのスポーツで自陣のゴールにボールを入れてしまうことです。これには別の言い方がいくつか存在しているので、ここではそれらの意味や由来なども含めでまとめました。
おそらくオウンゴールという言葉が使われるのはサッカーの文脈がほとんどだと思われるので、サッカーにおけるオウンゴールの別の言い方を解説していきます。
オウンゴールは、もともと日本では「自殺点」と和訳されていました。
この翻訳は、自分のゴールに入れて失点してしまう様子を由来として作られたと考えられます。
また、イギリス英語の俗語では、own goalが自殺者を示すスラングであるという事実もあるようですが、これがスポーツメディアでも使われていた由来かはわかりません。
しかし、これは言葉の印象が悪すぎるという理由から、1994年以降から現在では使われなくなっています。
とくに、1994年のワールドカップでコロンビア代表のディフェンダー、エスコバルがオウンゴールを献上してしまい、大会後に射殺されるという事件が起こりました。
エスコバル自身は自殺をしたわけではありませんが、この事件による悪印象から自殺点という和訳を使うのをやめ、オウンゴールというカタカナ音訳を使うようになったという経緯があります。(事件については別の記事で解説しています。)
最近では、CSCという言葉もよく使われています。
これはフランス語の「contre son camp」が由来です。音訳すると「コントレ・ソン・カン」という風に聞こえます。
意味は直訳では「彼のチームに対して」という風になります。
つまり、自チームのゴールに入れてしまった、という意味の言葉になり、オウンゴールと同義になります。
また、「But contre son camp」でオウンゴールという意味になり、こちらの単語も使われることがあるようです。
もう一つ、ogという別の言い方もあります。
これは何かというと、own goalの頭文字をとってつなげたものです。
ゴールの記録を確認した際に、(og)となっている場合は、守備側の選手がオウンゴールをしてしまったという意味になります。
またたいていの場合、ogと記されるのみで誰がオウンゴールをしたのかまでは書かれないことが多いです。
これは正式な言い方や書き方ではなくて、サッカーファンによるネタ的な言い方です。
オ・ウンゴルという架空の選手によるゴールという風に表現することで、婉曲的にオウンゴールのことを表現しています。
なんとなくモンゴルを連想するのはゴルがかぶっているせいでしょうか。
ほかのスポーツでも、オウンゴールやそれに類するような別の言い方が存在しています。
アメリカンフットボールでは、守備側チームが攻撃側チームのゴールラインより後方でプレイを終了させる「セイフティ」というルールがあります。
この場合守備側チームに2点が与えられるというルールになっています。
実はラグビーのルールでは、オウンゴールという概念自体がありません。
仮に、自陣ゴールエリアにボールを接地しても両サイド共に得点は入らず、「キャリーバック」と呼ばれるルールが適用されます。
これにより自陣ゴールラインから5メートルの所で相手側ボールのスクラムにより試合が再開される決まりになっています。
また、普通に試合をしているうえでは起こりえないことですが、自分のゴールにキックしてゴールしてしまっても、とくにどちらかに点が入るということはないと決められています。
あるいみオウンゴールの別の言い方に類するルールだといえるでしょう。
もう一つ、関連するワードとして、「延長サドンデス方式」が「Vゴール」や「ゴールデンゴール」に言い換えられたという事例もあります。
サドンデスは「sudden death」の音訳であり、直訳すれば「突然死」となります。
これは延長戦に入ったときにどちらかがゴールを決めたらそちらの勝利になる、というのを表現した言い方ですが、(突然死という訳語がつかわれたわけではないものの)印象が悪いということで変更されたというものです。
なおPK戦も5人目まで蹴って決着がつかなかったらサドンデスに入る、という方式はおなじで、こちらは割と最近でもサドンデスという言い方が聞かれる印象があります。
管理人はオウンゴールをogと省略していることに気づかず、一瞬オーバーエイジ(over age)だと思ってしまったことがありました。