\閲覧ありがとうございます!当サイトではリンク広告を利用しています/
日本でも10月になると話題になるトピックといえば、ノーベル賞受賞者の話題で決まりでしょう。実は受賞者にはある種のパターンが存在する分野もあります。この記事では、2022年の受賞者が誰になるかを、これまでのパターンを調べることで傾向と対策から解き明かします。
パターンとしてよく言われるのが、
活動している分野の名誉ある世界的な賞を受賞する
↓
その数年後にノーベル賞における同じ分野の賞を受賞
という流れです。
ここでは、そのようなパターンが出現するにいたった歴史を振り返るとともに、「そのパターンに当てはまっているにもかかわらずノーベル賞は受賞していない≒近いうちに受賞する可能性がある人物」をピックアップしてみます。
なお、よく知られているように存命中の人物に限るという条件があるので、下に挙げる人物も全員存命中です。
フランツ・カフカ賞は以下の理念に基づいて授与される文学の賞です。
現代の世界文学における最も偉大な作家の一人であるカフカの作品のように、自らの出自や国民性、属する文化といったものにとらわれない読み手たちに向けて書こうとする現代作家の、芸術的に特に優れた文学作品を評価すること
フランツカフカ賞 指針より
2004年に女性作家エルフリーデ・イェリネク、2005年に劇作家ハロルド・ピンターがフランツカフカ賞を受賞し、両名はいずれも同年にノーベル文学賞を受賞しました。
このことで、フランツカフカ賞を取った人物はノーベル賞に近いということがいわれるようになりました。
このパターンに当てはまるのが村上春樹氏です。2006年、フランツ・カフカ賞をアジア人として初めて受賞し、ノーばるしょうが近づくたびに最有力候補とみなされ、注目が集まっています。
しかし、当の本人はちょっと迷惑そう(?)な様子を見せることもあるようです。
もともと、文化勲章は「その年にノーベル賞を受賞した人物がその年に文化勲章もあわせて受章される」というようなパターンが慣例化しており、これが文化勲章の評価があとおいになっている、というような批判もありました。
しかし、そのような批判も赤崎氏や本庶氏などが文化勲章の受賞の後に数年後にノーベル賞を受賞という流れが増えてきたことであまり聞かれなくなり、今日ではパターンとして文化勲章からノーベル賞という判断もできるようになりつつあります。
岡崎氏は、日本の生物学者(分子生物学)です。夫である岡崎令治と共同で遺伝子複製の仕組みを予測させたDNA断片「岡崎フラグメント」の研究をおこない、2021年には文化勲章を受賞しています。
このことで、近年のうちにノーベル生理医学賞の受賞が期待されます。
坂口氏は、日本の免疫学者、医師。過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の発見と免疫疾患における意義を解明し、2019年には文化勲章を受章しています。
このことから、近年のうちにノーベル生理医学賞の受賞が期待されます。
慶応医学賞は国内の賞ではありますが、毎年国外の受賞者も一人選出されます。
、世界の医学・生命科学の領域において、医学を中心とした諸科学の発展に寄与する顕著、かつ創造的な研究業績を上げた研究者に対して、慶應義塾医学振興基金が与える学術賞である。
慶応医学賞 指針より
本賞の受賞者49名のうち、6名が後にノーベル生理学・医学賞を、2名が後にノーベル化学賞を受賞しています。
このことから、慶応医学賞からノーベル賞受賞というパターンが垣間見えます。
柳沢氏は、日本の医学者(分子薬理学)、医師。筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長の教授でもあります。日本とアメリカの研究所を往復するような形で長く睡眠の研究に携わっています。
功績としては、皮由来血管収縮因子「エンドセリン」と、睡眠覚醒を制御する神経伝達物質「オレキシン」の発見が上げられます。
また、文化勲章とは異なりますが文化功労者の受賞もされています。このことから2010年代のはじめころから、ノーベル賞候補として目されています。
それ以外にも、ノーベル賞にノミネートされた経験があり、まだ受賞していない人物は受賞が近い、というパターンを見ることもできます。こちらも該当者は何人か存在します。
戴峰氏は、日本の科学研究者、ジャーナリスト。上海出身でありますが、長く日本で研究をしており、国籍は日本になっています。
地球物理学宏観異常現象地震予知学、生物医学、社会科学ジャーナリスト、教授などとして活躍しており、地震予知の研究を中心に活動しています。
医学に関する研究も行っており、2003年には新型肺炎SARSに関する研究をしたことでも知られています。
2006年度、2012年度にノーベル生理医学賞にノミネートされています。このことから、近年のうちに受賞される可能性を持っているといえるでしょう。
一石氏は日本の医学者、科学者、内科医です。質量分析技術の功績で田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞する前から、質量分析技術の臨床医学応用に着目し、早期リウマチマーカー候補の発見に成功しました。
田中氏が同様の業績で受賞してはいますが、一石氏も今後、受賞の可能性があるかもしれません。
日本の文化勲章がさきに研究者をただしく評価できるようになったのは進展だと思います。今後もこのパターンからのノーベル賞受賞が増えてくると思われます。:2つのノーベル賞を取った人物まとめ―キュリー夫人、アインシュタインは?