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MVPという言葉はもっとも活躍した選手をあらわす略称ですが、医療の分野、なかでも心臓の疾患における治療でも使われているようなので調査しました。
医療の分野で使うMVPは、「僧帽弁逸脱症候群」の英語での略称であり、すべてを英語で書くと
mitral valve prolapse
という風になります。
やや古めの本などには、別の言い方として
prolapsed mitral leaflet syndrome
という英語での言い方もあるようです。
さらに、より特徴を表した言い方として「クリック-収縮後期雑音症候群」英語では「click-late systolic murmur syndrome」という呼ばれ方もされます。
収縮期というのは、心臓が収縮、つまり縮まる運動をしているときのことです。
僧帽弁というのは左心房と左心室をつなぐ部分にある心臓の弁のことです。
これはこの症候群の特徴として、治療のために心音を聞くとクリックを伴う雑音が確認されるからこう呼ばれました。(くわしくは後述)
心臓におけるクリックとは、鋭い高調な金属っぽいの音であり、音量は一定しないことが多いようです。
また心音を形容する音の種類には、摩擦音やノック音とよばれる雑音もあります。
なお、僧帽弁はなぜこのような名前なのかというと、僧侶の帽子の形に似ているから、というのがその理由のようです。
英語のmitla(ミトラ)というのが、カトリックの司祭がかぶる帽子のことです。
確かに、心臓をさかさまにみれば似ているかも、といったところですね。
mvpは、うえで書いた通り心音を聴診器で効いて収縮するときにクリック音が聞こえるというのが症状です。
聴診器のほかにも、心臓のエコーなどで像を見られることができます。
この疾患の結果として、血液の逆流が引き起こされるリスクが安生がるほか、不整脈や心臓突然死につながりリスクが上がるという研究結果があるようです。
mvpは、症状がなければ治療は特に必要のない疾患であるようです。
心臓の分野では、MVPのほかにMVAやMVVという略称もあります。これは、それぞれ以下のような意味です。
mvaは、僧帽弁口面積を意味します。英語では「mitral valve area」と書きます。これは単純に、僧帽弁の面積を表す値です。
mvvは、最大換気量を意味します。英語では「maximal voluntary ventilation」と書きます。これは、僧帽弁とは関係なく、心臓の換気量を表す言葉です。