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モールス信号のsosについて調べていると、禁止というキーワードが見つかります。今日ではモールス信号によるSOSが禁止されているのかどうか、そしてなぜ禁止というキーワードが表示されているのかを調査してみました。
モールス信号は、現在では禁止されているのでしょうか?
1999年に、船舶の遭難信号は、モールス信号から、Global Maritime Distress and Safety System (GMDSS) を利用した、衛星非常用位置指示無線標識装置(衛星EPIRB)などが使われるようになりました。
この影響で、日本ではモールス信号が業務用通信では通常使われないものとなった、というのは事実です。(業務用では事実上廃止された、という言い方はできるとは思われます。)
ただし、「つかってはならない(つまり禁止)」というほど意味合いの強い世代交代ではないようです。
その証拠に、モールス信号は一部で依然として使われています。
また、英語で「morse code sos banned」などで検索しても、該当する禁止命令や法令は確認できません。
モールス信号による通信は、いわば現役を退いただけで、分野を限ればいまだに使われています。
例えば、アマチュア無線などがそうです。依然として、モールス信号は無線通信で使う符号の入門編として人気があります。
また、アメリカの沿岸警備隊などでは、音ではなく光(信号灯)ですがモールス信号で通信している場所も存在します。
つまり、モールス信号によるSOSは禁止されたどころか、今も世界のどこからか電波が飛んでくる可能性も0ではないわけです。
もう少し深堀して調べてみると、ピンクレディーに関するSOSの放送禁止という情報が見つかります。
こちらは1970年代に、本当にあった騒動ということがわかります。ただし、放送禁止というよりは自粛に近いです。
ピンクレディーが1976年に発表した「S・O・S」(タイトルに・が入る)という曲は、冒頭にモールス信号によるSOSが挿入されています。
この楽曲の冒頭は以下のリンクなどで聞くことができます。
たしかに、電子音的なサウンドでSOS「・・・ーーー・・・」が表現されて、数回繰り返されていることがわかります。
これが当時の電波法による「遭難の事実がない遭難信号の発信」に抵触してしまうことから、冒頭の部分のカット、あるいは、放送の自粛という対応が取られました。
1999年以降は、モールス信号は通常は使われない信号になりましたが、この冒頭カットによる放送は国内外に飛ぶ可能性のある放送では続けられているようです。
楽曲も技術的な理由からカットされることがあるという珍しい事例ですね。