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「オペレーション・ミンスミート-ナチを欺いた死体-」は実際にイギリス軍が実行した欺瞞作戦である「ミンスミート作戦が」元ネタになった映画である。この作戦について解説する。
結論から言うと、この作戦は成功し、ナチスドイツを欺くことに成功した。
実際は存在しない「マーティン少佐」の死体とともイギリスの偽の上陸地点がしるされた機密文書をスペインの海岸に漂着するようににながし、これを収容したナチスドイツに偽情報を教え、真の上陸への備えを薄くするのが作戦の概要であった。
作戦は成功しナチスは本来は上陸されない地点の対策した。
水死体と同様の症状をみせた遺体を首尾よおく手に入れ、これに文書やかばんなどを偽装して死体を準備した。この遺体はドライアイスを同封して特別な棺桶の中に入れられ、漂流させる日まで保存された。
死体はしばらくは誰のものかわからなかったが、以下の説がある。
アルコール依存症のグリンドウマイケルが正体だったという説が有力である。これは公文書にも記されており、マーティン少佐の墓にはグリンドウマイケルの名前もともに記されている。
事故死した空母の船員ジョン・メルヴィルの遺体を使ったという説も存在する。
なお、身分証の写真は死体のものではなく、MI5のロニー・リードのものという説、たまたま死体と似ている海軍士官の写真を使った説などがある。
ロニー・リードは戦後に比較的解像度の高い画像がのこっているので、並べて比較してみる。
鼻筋の様子や堀の深さ、髪の毛の生え際、耳の形など、ほぼリード本人で間違いなさそうである。
この人物はMI5の職員の女性ジーン・レスリーが扮した。また、ラブレターや婚約指輪に関する請求書も一緒に流すなどの設定が盛り込まれた。
この映画は英国映画祭にて2021年11月に公開された。この感想は映画サイトIMDbで7.3ポイントを獲得している。
主人公のユエンモンタギュー(演:コリンファース)は、実際にイギリス海軍にてこの作戦にて中心的な働きをした。この経験の後、戦後には作家としても活動しており、この映画の元ネタとなった本を執筆した。したがって、実質的には原作者ということもできる。
ジョンヘンリーゴッドフリー(演:ジェイソン・アイザックス)も実在したイギリス海軍少将であった。戦後派007の原作者であるイアンフレミングによって「M」のモデルにされたといわれている。