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人間が抱き続けてきた疑問の一つに生命の定義の問題がある。その考え方に関する年表である。人類が顕微鏡を発明し、細胞を発見してからの議論の発展がいちじるいしいのがわかる。
現代では、生命(生物)の定義は複数あるとされ、いかの条件を満たすものというのが簡単な例である。
・膜をもっている
・DNAをもっている
・自分で増殖する
17世紀:デカルト、「体は神がつくった機械」・・・機械論的な生物の考え方
1665:ロバート・フック、顕微鏡による細胞の発見
1831:ブラウン、細胞核を発見
19世紀:染色体がたんぱく質と発見
1953:ワトソンとクリック、DNAの解明
1956:シュレーディンガー、生命の定義としてネゲントロピーの概念を考案・・・エントロピーの低い状態にとどまろうとするのが生命
20世紀半ば:プリゴジン、シュレーディンガーの考えをすすめ、均衡に身をおくのが生命
1970:モノー、テレオノミーの概念
・ネゲントロピーは、否定を意味するネガ+エントロピーの合成した造語。
・生物とはなにかという問い
哲学の分野では、生物の定義にかんして次のような思考実験が有名である。
宇宙飛行士がある星に着陸した。そこで、生物のような物体に遭遇した。さて、この時この物体を生物だというには、どのような条件を満たす必要があるだろうか?
生物の定義の思考実験
このというに、現代の生物学は一応の答えを用意している。(顕微鏡を使わないと判断できないのが多少ネックかもしれない?)
しかし、もしかするとところかわれば定義も変わる、ということもあるかもしれず、違う星では生物が全く別の形態をしていないとも限らない。全部の宇宙に共通する生物の定義は、出会ってみなければ作れないかもしれない。