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“鹿島る”のサッカーでの意味を徹底解説!遅延行為ではない?対処法も解説!

近年、JリーグやSNSでじわじわと浸透しつつあるサッカー用語のひとつに「鹿島る(鹿島り)」という言葉があります。一見、地名のようにも聞こえますが、これは実はサッカーの試合終盤における特定の戦術的プレーを指す言葉です。

今回は「鹿島る」とは一体どんな意味なのか、そのプレーがルール上問題ないのか、そしてそれに対する対処法まで詳しく解説していきます。


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鹿島る(鹿島り)とは?どんなプレーを指すのか

「鹿島る」とは、サッカーの試合終盤、相手ゴール側のコーナーフラッグ付近でボールをキープし続ける行為を指します。

この行為をよく実践していたのがJリーグの強豪クラブ・鹿島アントラーズであったことから、「鹿島アントラーズのようなプレー」という意味を込めて「鹿島る」という俗語が誕生しました。

以下の映像の5分58秒ころからアナウンサーの人が「鹿島る」というワードを実況で使っています。

これは公的な実況に鹿島るという言葉が使われた最初期の事例と思われます。

このプレーの主な目的は、「ボールをキープして時間を稼ぐこと」。ゴールを狙うのではなく、あえて相手選手と接触しながら、ボールを失わずに時間を消費していくのです。

チームがリードしていて、あと数分で試合が終了するといった場面で、極めて効果的な戦術とされています。

特に、鹿島アントラーズが試合終盤にこのプレーで勝ちを確実にしてきた実績が多かったため、「ああ、また“鹿島ってる”よ」と揶揄も込めて言われるようになりました。


鹿島るのは遅延行為?それとも合法的戦術?

「鹿島る=時間稼ぎ=遅延行為」と思う方も多いでしょう。しかし、これはルール上必ずしも遅延行為には該当しません

遅延行為の定義とは?

サッカーにおいて「遅延行為(Time Wasting)」とは、プレー再開時にわざと時間をかけて相手の攻撃機会を減らす行為を指します。以下のような行為が代表的です。

  • ゴールキーパーがボールを持ちすぎる
  • スローイン時に時間をかけすぎる
  • フリーキックの位置に立って妨害する
  • ベンチから交代を引き延ばす

鹿島る行為は“プレー中”の戦術

これに対して「鹿島る」は、プレーが継続している状態で行われるボール保持の一形態です。

プレーヤーがボールを持ちつつ相手を背負い、あえて動かずに時間を使う。これは戦術的なプレーの一つであり、反則とはみなされません

もちろん、ボールを囲って一切動こうとしない場合や、過剰なコンタクトでファウルを誘う行為などは、審判の裁量でファウルや注意の対象になることもありますが、基本的に「鹿島る」行為はルールの範囲内で認められているのです。


鹿島っている相手への対処法とは?

それでも、試合終盤に「鹿島る」行為で数分間もボールをキープされると、追いかける側としては非常に苦しい展開になります。では、この行為にどう対応すればよいのでしょうか。

相手の足に当ててスローインを狙う

もっともシンプルかつ効果的な方法は、相手選手の足にボールを当ててスローインにすることです。

この方法は鹿島理に対する対処法としてしばしばみられます。

コーナー際ではスペースが限られているため、相手の体勢をよく観察し、クリア気味に蹴ったボールを相手に当ててスローインで自分たちのボールにすることで、ゲームを取り戻すことが可能です。

このプレーは技術が必要ですが、何度もチャレンジするうちに成功率は高まります。

実際、鹿島っていた方のチームが最後にタッチしたと判断され、相手チームのスローインから再開されるということもたまにあります。

相手の脚を持ち上げて外に出させる(リスクあり)

もう一つの方法としては、リスクもありますがユニークな方法です。

体を密着させて相手の脚を押し上げ、タッチラインの外にボールを出させるというやや力技の方法もあります。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=9nKB3TJgbKE

ただしこれは接触プレーになるため、ファウルと判断されるリスクも高くなります。

強引にいけば、逆にフリーキックを与えてしまうことになりかねないため、注意が必要です。

審判にアピールする手もあるが…

あまりにもあからさまに時間稼ぎをしている場合、主審にアピールして間接フリーキックや注意を促すことも手段の一つです。ただしこれはあくまで補助的な手段で、主審の判断次第です。


鹿島る戦術は是か非か?SNSでは賛否両論

「鹿島る」は見方によっては「見苦しい時間稼ぎ」「フェアではない」と捉えられることもあります。特にSNSでは、「時間を稼ぐなんてスポーツマンシップに反する」と批判する声も見受けられます。

一方で、「ルールに則った戦術的な判断」「リードしているチームがやるのは当然」と肯定する意見も多数。現代サッカーでは勝つために時間管理をするのも一つの技術と見なされています。

実際、ヨーロッパのプロリーグでも、試合終了間際のコーナーフラッグでのキープは常套手段。日本だけの文化ではなく、世界標準の戦術の一つと言ってよいでしょう。


まとめ:鹿島る=賢い時間の使い方。対応力が問われる戦術

「鹿島る」とは、コーナーフラッグ付近でボールをキープして時間を使う、勝利を確実にするための戦術的プレーです。ルールの範囲内で行われる限り、それは遅延行為ではなく、むしろ戦況をコントロールする高度な技術とも言えます。

とはいえ、見る側にとってはもどかしい場面でもあるため、相手が「鹿島っている」ときの対応方法や冷静な判断力が重要になります。

感情的にならず、技術で対応する。それが「鹿島る」への最良の対策といえるでしょう。

このようなサッカーにまつわる言葉や戦術は、時代とともに変化しています。「鹿島る」もその一つ。試合を見ながら、こうしたプレーがどんな意図で行われているかを考えてみるのも、観戦の楽しみ方の一つです。

次に観戦する試合では、「お、鹿島ってるな」と気づけるかもしれません。どうぞお楽しみに。

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