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ジョンタイターは未来人として掲示板に現れた人物ですが、タイムマシンの資料を現代に残してもいます。ここでは、資料に書かれている原理や、資料の疑問点を解説していきます。
おそらく「ジョンタイター タイムマシン」で検索している人のほとんどが彼のタイムマシンの資料(pdf)がどこで読めるのか知りたい人であると思われます。
ですのでまずはそのページを紹介します。このページです(pdfがブラウザで開く形式)↓
しかし、この資料は文字はほとんど書かれていないため、これだけで仕組みを理解することはほぼ無理です。
つまり資料に加えて、掲示板に彼が書いた動作の方法を知っていないと動かし方などもわかりません。
タイムマシンの動かし方としては、以下のような手順を踏むらしいです。
1.タイムマシンに目的の年月日時刻の座標を入力し、始動させる。
2.重力場が形成され、搭乗者の身体を包む。搭乗者はエレベーターの上昇中のような感覚が継続する。
3.装置が加速するにつれて周囲の光が屈曲し、一定まで達すると紫外線が爆発的に放射されるためサングラスが必須になる。
4.その後、周囲が次第に暗くなっていき、完全に真っ暗になる。
5.景色が元に戻り、タイムトラベルが完了する。
以下、画像引用はhttps://ia601901.us.archive.org/33/items/JohnTitorTimeMachineManual/JohnTitorTimeMachineManual.pdfより。
タイターのタイムマシンは、カー・ニューマンブラックホールを用いて「閉じた時間の輪(CTC)」を作り、過去に飛ぶという仕組みを使っているようです。
これは簡単に言うと、以下のような原理です。
ブラックホールはその強い重力により、その周りには光ですら入ったら抜け出せない「事象の地平線」が存在します。
また、カー・ニューマンブラックホールは回転しており、ブラックホールの周りの領域はやや扁平な形を持っています。
またその遠心力によって、閉じた時間の輪が内部に生成されるという効果があります。
ここで問題は事象の地平線の内部に入らければならないという点です。つまりそのままでは抜け出せません。
しかし、電荷と角運動量を質量に負けないくらい多く加えていくと、事象の地平線が消えて閉じた時間の輪が出てくるといわれています。
したがって、露出した閉じた時間の輪に沿って移動すると、未来に進んでいるはずが過去に戻っている、という状況を作ることができます。
資料では、そのようにしてできた閉じた時間の輪を表す図が上のイラストであるとされています。
ここからは、ジョンタイターの資料の怪しい点を見ていくことにします。
カー・ニューマンブラックホールを使ったタイターのタイムマシンの仕組みは上で述べたとおりです。
しかし、これは以下の理由から、動かないと思われます。
カー・ニューマンブラックホールなどのブラックホールを利用する形のタイムマシンは、いくつか提案されています。
例えば、カー・ニューマンブラックホールは電荷をもつモデルですが、質量と角運動量のみのブラックホールを使う方法などもあります。
しかし、このタイプのタイムマシンは、「ブラックホールの生成と維持に多大な電力が必要」という難点を持ちます。
それだけのエネルギーがないと、ブラックホールは直ちに崩壊してしまい、閉じた時間の輪が作れません。
カー・ニューマンブラックホールを生成する際も難点は同じになります。
したがって、家のガレージに持ってこられるだけの電力では、ブラックホールを生成させることは困難でしょう。
資料の内部には時空をゆがませている最中とされる写真があり、空間がゆがんだ結果、レーザーの光がカーブしている写真があります。
しかし、レーザーが通っている部分だけ空間をゆがめたとしても、その背後の景色もゆがんでいないのは不可解です。
なぜならカメラに向かってくる光がそのゆがんだ空間を通る時に、直進ではない進み方をするはずだからです。
これはブラックホールのシミュレーションなどでもわかります。
ブラックホールの背景も、円形の周囲は歪むことがわかります。
タイムマシンの資料を作った人は、物理学やSFに結構詳しい人であることがうかがえます。