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インダス文字は、今現在に置いても解読が達成できず、謎の多い言語として知られている。しかしながら、ごく限定的な文字に関しては、こう読むのではないかという解読例が提示されているものもある。その事例について解説した。また、インダス文字解読の歴史についても簡単にまとめた。
図のような文様が見られるが、これについては図版の関係といくつかの仮定から、次のように推測されているものである。いずれも考古学者S・R・ラオーによる。
炎が上で燃えているアーチのなかに、三ツ又の冠を被った人のようなものが描かれている。
この冠を被っているのは炎の神様を表す。
読み方は右からphag-rk-aで、「神アルカ」となる。アルカは火の神様アグニを表している。
似たような文字の読み方から、次のように推定されている。
表の図版は、火壇のように見えるものから炎がでている。
読み方はpag-phag-rk-a-haとなり「強大な神アルカの(印章)」と考えられている。
これはコンピュータを使った解読の試みで予想されている「名詞の前に形容詞が来る」、という文の特徴と合致している。
インダス文明は火が偉大なものとして崇められており、印章にもそれが反映されていると考えられている。焼き煉瓦などの発見で火が重宝されていることからもわかる。
インダス文字が最後に使用されていたと思われるのは紀元前1900年ごろである。
1960代まで:ラール、右から左へ読むことを解明。
1960年代から:ソ連の研究グループを中心に、コンピュータを用いた解読が試みられる。・・・いくつかの進展はあったが、解読までには至らなかった。
ドラヴィダ系語族の言語であるという仮説は立てられているものの、決定的な証拠には欠けており、反論も存在する。
インダス文字解読の困難さの理由は、いかが挙げられている。
・ロゼッタストーンのような長い文章を並列化してかいた文献が発見されていない。
・発見されている文字の遺物が少ない。
・遺物が印章や看板など、短い文が刻まれたものしかほぼない。
解決の糸口がつかめるとすれば、ロゼッタストーンのような文書が見つかれば一気に解決が進むと考えられる。大規模な発掘調査でそのような文字が見つかれば話は早い。コンピュータによる解読の試みも、もう少し資料が集まれば近年の発展もあるので前進するかもしれない。