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歌詞和訳♪移民の歌 Immigrant Song 読み方,パクり,北欧神話♪解説

レッド・ツェッペリンの代表作である「移民の歌(immigrant song)」について歌詞の和訳を行うと。また、パクリという検索ワードの原因や、楽曲と北欧神話との関係も解説する。

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移民の歌/Immigrant Song 歌詞和訳

さっそく、歌詞の和訳を見ていこう。この曲は、最初は船で旅に出るところから、争いを平定し、さらに統治者としての演説をするという流れで書かれていると解釈されている。

移民の歌/Immigrant song 歌詞和訳

繰り返し部分は一部省略してある。また、意訳もおこなった。

We come from the land of the ice and snow
From the midnight sun where the hot springs flow
The hammer of the gods
Will drive our ships to new lands
To fight the horde, sing and cry
Valhalla, I am coming

我々は氷と雪の土地からやってきた
白夜と間欠泉の湧く大地から
神の大槌がわれらの船を新天地へ導くであろう
大群と戦い、歌い叫ぶために
ヴァルハラよ、われはゆく

ヴァルハラとは、北欧神話の神、オーディンのいるところである。北欧神話については後述。

On we sweep with threshing oar
Our only goal will be the western shore

オールで船をこぎ
ただひたすら西の海岸を目指す

西方の海岸とは、この曲が書かれた背景を調べるとアイスランドでのライブの時に着想を得たということなのでアイスランドのことともいわれている。(つまりイギリスから見て西の方の海岸)

ただ西海岸という見方をすると、アイスランドから見たイギリスのブリテン島西海岸という見方もできる。

threashing oarはオールという和訳になる。オールは英語で書くとこういうスペルだったんだ、と思ったりする。

How soft your fields so green
Can whisper tales of gore
Of how we calmed the tides of war
We are your overlords

新たな土地は豊かで実り多い
今は血なまぐさい物語をささやくのみ
それはわれらがいかに戦乱の時代を収めてきたか
われらこそが統治者なり

overloadは統治するものとか支配者という意味である。

So now you’d better stop and rebuild all your ruins
For peace and trust can win the day despite of all your losing

だからこそ今、破壊をやめて再建をするがよい
平和と信頼こそが失ったものを取り戻すすべなのだから

win the day は戦いなどに打ち勝つ、という意味である。

北欧神話との関係

この楽曲は、そのなかに北欧神話に関係のあるワードが含まれており、それを知るとより楽しめる。

神のハンマーはトール

曲の前半で出てくる神のハンマーとは、北欧神話で雷の神様であるトールが持っているハンマー、ミョルニルであることは容易に想像できる。

これが船を導くような役割を持っていたのかは史実なのか不明ではあるが、ヴァイキングのお守りのペンダントに刻まれる文様として使われていたこともあるようである。

ヴァイキングと関係あり?

この曲はヴァイキングを思わせる要素も多くちりばめられている。実際、ヴァイキングは北欧神話を進行していた。

オールでこぐあたりはまさにヴァイキングの船「ロングシップ」をイメージさせる。

パクりとは?むしろパクられる側?

移民の歌について調べると、パクりという検索予測がでてくる。

これは、移民の歌がなにか別の歌をパクったということではなく、パクられることが多いということらしい。

たしかに、冒頭の雄叫びは真似したくなるのもわかる。

一曲だけ、ほぼ同時期にこの曲にそっくりな曲が存在し、これが移民の歌がパクリなのではないかという根拠になっている。

当該楽曲とはルシファーズフレンドというバンドの「Ride the sky」という楽曲である。聞いてみると、冒頭の雄たけびがっそくりである。

ただし、この曲は録音されたのが1970年の11月ということがわかっている。対して移民の歌がライブで初披露されたのが1970年の6月であることから、移民の歌がパクるのは時期的にあり得ないと考察される。

これは偶然に似ただけというのが真相のようである。

ちなみに、移民の歌の方は、音量を大きくして最初の部分をよく聞くと、「…3,4」というカウントが聞こえる。

まとめ

移民の歌は、主に雄たけびの部分が非常に有名で、だれしも聞いたことがあるほどであるが、この曲の歌詞にある北欧神話的な部分を深堀りしていくと歴史的にも面白い。

あと地味に「いみんのうた」と「いみぐらんとそんぐ」という発音が最初で韻を踏んでいるように感じて面白いなーとも感じます。

haccle