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光の速さは1秒間に地球を7周半もする、というのは光について習うときに聞いたことがあると思います。ここでは、それが見方を変えると嘘であることを解説していきます。
光の速さは、現在の水準の最も高精度な計測で
と計測されています。
語呂合わせとしては「憎くなく西小屋」などと覚えると覚えやすいです。
この光の速さを図る比喩表現として、「光は1秒間で地球7周半する」という風に習うことがあります。
より厳密には、赤道の1週は40075キロメートルなので、これで光の速さを割るとおよそ7.48となり、だいたい地球7周半、ということになります。
これが多少誤解を生む可能性があることを下で説明していきます。
光は水平線に向けてはなったりしても、地球を7周半するわけではありません。これは以下のように説明できます。
当然ながら、光は直進していきます。なので、地球をぐるぐると回るわけではありません。
なので、「光は1秒間に地球を7周半するのと同じ速さ」という比較表現で言うのであれば正しいのですが、「光は1秒間に地球を7周半する」だと嘘になってしまいます。
実際には地球の重力場によって空間がゆがんでいるので、地球の付近を通る光は若干曲がらなくはないのですが、無視できる範囲です。
また、大気の中を進む場合、光は散乱して、減衰していくということも考慮しなければなりません。
これは、ろうそくや豆電球などの弱い光が、遠くから見てもぼやけて見えるということと同じです。
つまり、地球7周半と同じだけの距離の大気の中を通そうとすると、かなり強い光源が必要、ということになります。
光の速さを音速、つまりマッハに換算するとどうなるのでしょうか。
マッハ1は、音速と同じ速さであり、これは340[m/s]で計算されることが多いです。
そこで、光の速さを音速で割ってみます。
すると、299792458/340はおよそ881742.5となるので、光の速さはマッハ90万弱、ということになります。
自然界の意外な一致ですが、光の速さも音の速さも四捨五入すると先頭の数字が3になる、というのは不思議に感じますね。(3の後の10の累乗は音が10^2に対して光は10^8と大きな差はありますが。)
光の速さは太陽まで8分くらい、というたとえもよく使われますね。こちらは直進と減衰を考慮してある例えともいえそうです。