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ががばばというのは、Yahooで2015年と2017年に実装された、ホラー系のイースターエッグです。これをこの記事では、疑似的にできるようにしてみました。また、終了してできない理由やそのほかのホラー系イースターエッグについて紹介します。多くは今でも可能です。
2017年の続編についてはこちら↓
さっそくですが、ががばばは以下の記事で体験できます。(追記:再現用ページのクオリティに満足がいっていなかったため、拡大版を作りました。元の再現用ページの説明も後述しています。)
自分のつたないサイト作成の知識をいかして、疑似的にできるようにしてみました。
なお動画の素材は下の動画より切り抜いています。
完全再現ではないですが楽しめます。ただし少し怖いので、ホラーが苦手な方は控えたほうが良いかもしれません。
やり方は次のような単純なものです。
①検索ボタンをクリック
ページでは検索ボックスに「ががばば」と入力されており、カーソルが点滅して待機状態になっていることがわかります。
この状態で、検索ボタンをクリックします。
(拡大版では、没入感を出すため検索ボタン以外のところはクリックできないように改善してあります。)
②ギミックを確認する
すると大きな画面でギミックが発動するので、それを確認してください。
ギミックはループしますが、右上の×ボタンで閉じられます。
(元の再現ページでは、サイズの都合で小さくしか表示できなかったのを多少改善しています。)
こちらは表示サイズは小さいですが、動きはなめらかです。ただし、画像のどこをクリックしても同じという点で再現度は低いです。
①表示されている検索画面の画像をクリック
まず、ページに飛ぶとYahooの検索画面があるのがわかると思います。
可能であれば、この画像がなるべくディスプレイの中央に来るようにしたほうがリアルに楽しめます。
すでに検索ワードには「ががばば」と記入してあります。
この状態で、「検索」をクリックしましょう!(じっさいは画像のどこでもOKですが・・・)
②ギミックを確認する
すると、画面が検索結果に切り替わり、一見は何の変哲もないですが、突如、ホラー映像が流れます。
時間は10秒と少しくらいですが、この後画面が暗転し、メッセージが流れます。
怖いので気を付けましょう。
これは「世にも奇妙な物語」の番組の宣伝として実装されたもので、イースターエッグ部分である映像が終了すると、メッセージの後に番組のロゴが表示されます。
また、当時のは25周年の記念でもあり、それを盛り上げるために作られたギミックという側面もありました(25周年記念のページは今も一応インターネットアーカイブで見ることができます)。
したがって「ががばば」という都市伝説や怪談、実際の事件などが起こったわけではありません。
当時はネットニュースなどでも有名になりました。かなり凝っていて他にはあまり見ないタイプのイースターエッグといえそうです。
以下では、ががばばの元ネタを名前の元ネタから内容の元ネタまでをくわしく考察していきます。
この「ががばば」って名前、そして演出、どこから来たんでしょう?完全なオリジナルというよりは、複数のネット文化や都市伝説をミックスした構成と考察できます。
以下で、元ネタと思われるものを探っていきましょう。
まず名前の響き。「ががばば」という無意味そうな言葉には、どこか耳に残る不気味さがあります。
この不気味かつ一度聴いたら忘れないネーミングセンスは素晴らしいです。
この意味不明な“ひらがな4文字”というスタイルは、怖い話や都市伝説の「ばばされ」に似ている、と考察することができます。
「ばばされ」は、ネットが登場する前から存在する不気味な都市伝説のひとつで、詳細な起源は不明。
こどもたちが読む怪談本にも登場していましたので、結構昔からあると思われます。ゆえにバリエーションも豊富です。
内容をまとめれば「この言葉を知ってしまった者の元に、老婆がやって来て首を絞められる」と語られており、知識そのものが呪いになるタイプの怪談として知られています。
ばばされとは「婆々去れ」と解釈され、この老婆を退散させるための呪文という側面があります。
つまり、「ばばされ」は必ずしも“恐怖”一辺倒ではなく、「特定の呪文を唱えると助かる」とされるパターンもあります。
この「助かる術が存在する」という点で、「ががばば」とは若干スタンスが違います。
それでも、「ばばされ」と「ががばば」の共通点──無意味な音の並び、不気味な語感、知ることによって呪いが始まるという構造──は、名前の元ネタとして十分考えられるものです。
もう一つががばばに似ている点で注目したい「ヨジババ説」についてご紹介します!
こちらは”ばば”が後ろについている4文字の言葉として似ています。
“ヨジババ”とは、「午後4時に現れるババア」という意味で、いわゆる都市伝説に登場する怪人物です。
主に子どもたちの間で語られるタイプの怪談で、
などに現れ、「声をかけてくる」「目を合わせると異世界に引き込まれる」といったストーリーが展開されます。
1970年代から子供たちの間で語られ始めたといわれ、ちょっと古めの怪談話でありながら、怪談本やネットなどを通じて今日まで伝わっています。
このヨジババ、実はががばばと構造的に似ている要素を持っています。
ががばばは、検索をトリガーにして“謎の画面への引き込み”といった演出が登場し、まるで現実から切り離されるような感覚になります。
ヨジババもまた、異次元や金縛り状態に引き込まれて戻ってこられないなど、“異次元・行方不明・戻ってこない”という、ゾクッとする構造を持っているんです。
“ががばば”という名前、どこか呪文のようでもあり、謎めいた印象を与えますが、「◯◯ばば」系の名前は昔から都市伝説でよく登場します。
つまり、「ババ」という語尾に怖さと親しみを込めているのがポイント。ががばばも、もしかするとこういった“ばば系怪異”の系譜に連なるネーミングとして考案された可能性があるのでは…? というわけです。
「ががばば」が話題を呼んだ最大の理由は、あの驚きのホラー演出。
検索した瞬間、画面が乱れ、謎の映像が再生されるというあの仕掛け。
このスタイルにも、実は2000年代前半に流行ったフラッシュホラー文化の影響が見られます。
一番有名な元ネタ候補は、言わずと知れたフラッシュ作品『赤い部屋』です。
これは、「あなたは赤い部屋が好きですか?」というウィンドウが次々と出てきて、最後には部屋の中で誰かが死んでいる…というショッキングな展開。
PCの画面が乗っ取られたかのように演出され、ユーザーの操作によって恐怖が始まるという点で、「ががばば」と非常に似ています。
もう一つの影響源として挙げられるのが、やはりフラッシュ系の『こ~こはど~この細道じゃ?』。
ホームページのリンクなどをたどりながら物語を進めるノベルゲーム風のフラッシュです。
ががばばと似ている部分としてモニターの中に人が現れるというびっくり要素かつ見た目がすこし似たギミックがあります。
『こ~こはど~この細道じゃ?』のほうは、突如として手が現れるジャンプスケア系のホラーギミックです。
「ががばば」の画面に映る画面が手でたたかれる演出も、このジャンルの演出手法を取り入れていると考えられます。
ががばばについて調べていると、「ががばばより怖い」というホラーギミックが調べられていることがわかります。
そして、それらは実際にあります。
上のががばばの続編(2017年版)もその一つと言えるでしょう。
ががばばより怖いと話題のホラー系イースターエッグはここでまとめています↓
また、上はヤフーでのホラー系イースターエッグですが、ほかの検索サイトであるグーグルでは、今でもできるホラー系のイースターエッグがあります。
ここでも簡単に解説していますが、以下のページで詳しく解説しています!↓
これは、google gravityで表示されるトップの検索結果をクリックして開くと、図のように検索ボックスを含む画面が落ちてくるというものです。
なお、検索ボックスに何か文字を入力しても検索はできないようです。
こちらは、ルグーグに収録されているイースターエッグで、画面全体が鏡面反転になるというものです。
これは鏡文字になるだけではなく、なにか検索ワードを入れて検索すると画面が遷移します。
ただしワードによらず結果は同じであり、その画面が反転します。
この画面で虫眼鏡のマークをクリックすると、googleのロゴだけが高速回転します。
またががばばみたいなイースターエッグがリリースされないかなあと思っている今日この頃です。続編「ががばば新章」についてはこちらで体験できます。また、ががばばより怖い刺激をお探しの方はこちらへどうぞ。