\閲覧ありがとうございます!当サイトではリンク広告を利用しています/
ホラー映画の「エクソシスト」には、出演した俳優が死亡したり、撮影時にとった覚えのない映像が映る、などの呪いがうわさされています。これの真相を解説するとともに、元ネタになった事件も実在するので、それについて解説します。
エクソシストの呪いとして語られていることとして、以下の人物の死去が挙げられています。
まず、俳優のジャック・マッゴーランが事故死したという噂についてですが、彼は事故死ではなくこの時に大きく流行していたインフルエンザにかかって死去した、というのが真相です。
↑映画監督役でおなじみ
つぎに、バシリキ・マリアロスがなくなったのは、亡くなった時90歳を迎えており、呪いというよりは普通に長生きで寿命で死んでいます。
つぎに、リー・J・リップがなくなったというのも事実ですが、65才であり、また俳優活動を引退しており自宅で安らかに亡くなりました。
↑刑事役でおなじみ
これらのことから、呪いで死者が出たというのはこじつけや誇張であることがわかります。
呪いとして語られる事象として、撮影時の怪奇現象とされるものが挙げられます。
これは、監督のフリードキンが「撮影の遅れは悪魔のせいだ」と述べたことや、意図的に挿入したサブリミナル映像について、「撮影した覚えのない映像が映っている」などど喧伝されたものです。
また、撮影中に本物の神父がお祓いをしたというエピソードもあります。
じつはこれらは、宣伝のためにそういった誇張表現をしたということが分かっており、実際に呪いのような怪奇現象が起きたわけではありません。
サブリミナル映像も、もちろん恐怖の演出としてあえて入れられたものです。
また、神父のお祓いにしても、撮影に協力してもらっただけで、具体的には神父に悪魔祓いの監修してもらうためというだけの理由です。
この映画には、元ネタになったという事件もあります。それは「メリーランド悪魔憑依事件」という事件です。
この事件は記述が詳細でない点も多いのですが、以下のような経過をたどったといわれています。
1949年1月に、ある少年の家でラップ音などがなるようになります。
その直後この少年の叔母がなくなります。
そうして叔母の家で悪魔祓いを行けることになりましたが、ここでは失敗し、精神病院に移され、本格的な悪魔祓いを受けることになります。
ここで、知らないはずのラテン語で罵ったり、体に謎の文字が浮かび上がったり、神父に噛みつこうとしたりといった異常行動を繰り返します。この辺りは映画とほぼ同じですね。
1949年の4月に突然少年が威厳のある声で「悪魔は去った」と宣言し、この事件は終わった、というものです。
この事件も誇張されている部分などが確認されています。
例えば、母親が怪奇現象を目撃したという証言が元ですが、母親以外に目撃者がいません。
また、悪魔祓いを行ったシュルツ牧師は、「医療による治療を進めるような手紙を出しているが連絡が取れない」という手紙を残しています。この医療を進めるあたりも映画に似てますね。
また、悪魔祓いに参加した助手の目撃談によれば、体の文字は口紅で書いたように見え、ラテン語も神父の祈りを真似をしただけ、といったものだったようです。
したがって、過保護が嫌になりほかの土地に行きたかった少年が嫌がらせのためにわざと起こしていた、という考察も存在します。
このような思春期の反抗的行動の一環が行われるというのは、ポルターガイストの真相としてもしばしばあります。
ホラー映画は呪いのうわさが付きまといがちですが、エクソシストがそれらの源流になっているのかもしれませんね。