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永久磁石はずっと反発力と引力を保ち続けるので、これを使えば永久機関ができるのでは・・・という考えはいろいろと試みられてきました。ここでは、永久磁石モーターに注目してその製品化の試みを記述していきます。また、なぜ動かないのかも解説していきます。
磁石を使った例については過去の記事でも取り上げました↓
永久磁石モータは、永久磁石を見たことがある人なら永久機関として一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
ここでは、その歴史を紹介します。
ジョンソンの永久磁石モータは、米国特許第4179633を与えられています。
これは直線型と回転型があり、直線型のほうはデモ実演で認められたとか。
この装置は開店する円盤の円周に普通の磁石、外周にカーブした磁石、を配置することで回転するようですが、25%程度の効率しか得られえないという結果になったようで、続報はありません。
磁石の実の組み合わせはこの動画のようなものが近いです。
これは一つの円盤の左右に小さめの円盤を配置し、ギアですれ違うように動くようになっています。
これは装置の実演が1954年ごろにされたようですが、その後は開発されずじまいだったようです。動かないという限界に気づいたのでしょうか。
これは円周に磁石を配置しているのは同じですが、脱進機のような可動部分を外周に設置することにより、引き合ったり離れたりを繰り返しながら駆動する物のようです。
無負荷で2倍のゲインが得られたそうですが、その後はよくわかりません。
磁石と脱進機の組み合わせはこの動画のような形に近いです。
実はその昔、西ドイツのUlrich Schumacher社が、永久磁石モータを発売したという報告があります。
これは1990年ころの話なので、当時は西ドイツということのようです。
このモータは入力がいらず、6kwから76kwの出力を持つようです。価格は90万から676万と設定されたようです。
会社名などで調べてみたのですが続報がありませんでした。当然ながら、望み通り動くことはなかったはずです。
ここではなぜ動かないのかの解説をしていきます。
永久磁石は永久とついてはいますが、磁力はだんだんと弱まっていくことが分かっています。
したがって、やがては機関の駆動力としては使えなくなり、装置は止まります。
こちらの記事でも解説していますが、磁石の力を使って引き寄せたりしても、それを引きはがして装置の動きをループさせるには同等の力で引き離す必要があります。
よって、外部に使うエネルギー分の余剰はつくり出すことができません。
少年時代、教材として買ってもらった永久磁石が、数年後にただの鉄の塊になっており、「永久磁石も劣化するんだ・・・」と思った記憶があります。