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英語圏では、誰かがくしゃみをしたときに「Bless you.」と言って気遣うという文化があることが知られています。ここでは、この”bless you”の語源や由来を4つ解説していきます。
アメリカなどでは、誰かがくしゃみをすると、周囲にいるほかの人が「Bless you.」という声かけをすることが習慣として定着しています。
このBless you.は、語源としては”God bless you.”という風になり、直訳では「神のご加護がありますように」という意味になります。
くしゃみに対して言う文脈では、「お大事に」という風に和訳されることが多いです。
じつはこの習慣には、明確な起源が判明しているわけではないようです。
ですが、以下のように4つほどこの起源が提唱されています。ここでは、それらを見ていきます。
くしゃみの時に”Bless you.”という習慣の由来や起源には、以下の4つがあります。
古代ローマでは、西暦590年にペスト(黒死病)の流行がありました。
このときは医療が未発達だったことから、くしゃみはペストにかかった兆候であるという見方が強くありました。
この時に教皇であったグレゴリウス1世が「くしゃみをした人にはただちに神のご加護(God bless you.)がありますように」という祈りをしたことにより、くしゃみをした人に対する”Bless you.”が始まったというものです。
ですが、このグレゴリウス1世の話自体が事実ではないという説もあり、決定的な説とまでは言えないようです。
中世では、くしゃみをするとその人の魂が口から抜けるという考え方がありました。
そして、その抜け出た魂が悪魔に奪われる前に、「Bless you.」ということで悪魔を追い払っておく、という考え方からこの習慣が始まったというものです。
もう一つの説は、二つ目と似ていますが、くしゃみをするとその人から悪魔、あるいは悪いものが抜け出るという考え方がありました。
そこで、その悪いものが体に戻ってくる前に、「Bless you.」ということで遠くに追いやるという考え方からこの習慣が始まったというものです。
これも昔の医療に関することですが、くしゃみをすると心臓が止まるという説が唱えられていたことがあったそうです。
そして、もし心臓が止まったとしてもそのあとに動き出すのを手助けするという意味で「Bless you.」という声賭けをしていたという説です。
昔、英語の授業で海外から来た先生が、生徒がくしゃみをしたときに「Bless you.」を言っていたことがありました。語源に複数の説があるとは思いませんでした。