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アステカの祭壇は、都市伝説的に語られる心霊写真とされるものです。ここでは、アステカの祭壇の二重露光説を検証するとともに、アステカの祭壇の撮り方を解説しました。また、真相についても考察していきます。
アステカの祭壇とは、かつてテレビで放送されたことで広まった心霊写真に関する都市伝説の一つです。
アステカの祭壇の写真に関しては、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
簡単に説明すると、写真にかぶるように祭壇のような台形の形(アステカ文明でいけにえを捧げるための祭壇)が写っており、いけにえにされた人物の怨念がいる、などという話とともに紹介されたものです。
ですが、実際には、カメラの現像をするときに部品の形に露光された部分が偶然うつりこんだだけという説が有力です。当然、怨念などとは無関係ということになります。
今回は、二重露光説を検証するため、フィルムカメラの原型である暗室型の日光写真カメラをつかって、二重露光によるアステカの祭壇の再現を試みました。
日光写真カメラは、文房具店や100円ショップなどで自由研究用などに売られています。
日光写真で一枚目はふつうにとり、2枚目で意図的に二重露光を作り出します。
二重露光説では、現像の時にネガを取り出すときに光が入ってしまうという説明なので、写真を撮ってから最後に別の形で露光させるようにして再現します。
ちなみに、アステカの祭壇は「写真を見た人にも不幸が・・・」というようなよくあるいわくが語られるのですが、今回撮影した以下の写真はまったくいわくはありません。
まずは、普通に日光写真カメラで写真を撮っていきます。近所の道端に自分の自転車を置いて、しばらく露光させて撮影をします。
すると以下のように、自転車が撮影できました。
自転車の像のみ一度露光されているので、上のように普通に白黒写真(青写真)が撮れます。
ちなみに左右の白い部分はテープをはがした時に一緒にはがれてしまった部分です。
つぎに、アステカの祭壇を写真上に表出させるため、二重露光を行います。
方法としては、図のように、撮影の途中にカメラの上に穴をあけ、ここから太陽の光が入ってくるようにします。
この穴がアステカの祭壇の元凶である部品の形に相当します。
すると、光が侵入した形はおおよそ穴から広がる形になるので、「アステカの祭壇」のように台形に近いような形になるのではないか、と考えられます。
なお、日光写真では上下が反転して感光するので、上に穴をあけると下側に二重露光ができることに注意してください。
すると、上のように、写真の下の方に台形に白っぽく「アステカの祭壇」が浮かび上がります。印をつけてわかりやすくすると以下のようになります。
写真を見るとわかるとおり、穴の開いた部分から広がるように光が感光紙に反応するため、写真にはおおむね台形のような形(つまり「祭壇」のような形)に明るい部分ができます。
並べると祭壇が浮かび上がっているのがわかりやすいです。
このことから、やはり「フィルムカメラを現像する段階で二重露光がおき、部品の形の通りに光が映っった」という説のがアステカの祭壇の真相であると思われます。
日光写真やフィルムカメラで意図的に二重露光を起こせば、再現性のある方法でアステカの祭壇がさつえいできます。
今回は白黒写真(青写真)でしたが、カラーでもやれば似たようなことはできるでしょう。
また、フィルムカメラの時代にしかアステカの祭壇はみられない、つまりデジタルカメラ以降の時代にはとられないのも、デジタルではこのような二重露光が起こらないからという説明で納得できます。
祭壇の形はうまく工夫すればいろいろ変化させることができそうです。