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nirvanaの曲であるsliverは実際にあったような出来事を列挙しているので、これが実体験なのかどうか和訳とともに考察した。
結論から言えば、sliverはコバーンの実体験ではないらしい。実際に曲を書いたのはカートコバーンであるが、この曲の成り立ちは、本人が1990年ころに「これまでに書いた中で最もばかげたポップソングを書きたいと思った」と述べていたようで、次のアルバムに先行するシングルのつもりで書き下ろしたようである。
mom and dad went to a show,
they dropped me off at granpa joe’s
ママとパパはショーを見にいっちゃった。
僕はジョーおじいさんのところでおろされた。
コバーンのおじいさんの名前はリーランド・エルマー・コバーンで名前はジョーではない。これは前段のショーと発音で韻を踏むような形で名前がつけられたと考えたほうがよさそうである。
said why don’t you stop your crying,
go outside and ride your bike,
so what i did, I killed my toe
泣くのをやめて、そとで自転車にでも乗って遊んだら、といわれた
それで僕はつま先を怪我したんだ
コバーン自身が悩まされていたのは胃の痛みであり、足の怪我などはなかったようである。
プロモーションにでてくるあかんぼうは、コバーンの娘であるフランシス・ビーン・コバーンである。冒頭の宙に浮いてゆれているような映像は、フェイクではなくて、コバーンが見えないように後ろから抱きかかえて揺らしているとのことである。
曲のタイトル「sliver」は裂く、という意味で、引き裂かれた家族と見ることもできる。コバーン本人はみんなが「silver」(シルバー、銀)とまちがえて読むことを想定していたとも言われる。
実際には、コバーンの両親は離婚している。このことが、歌詞に影響を与えているのではないかと考えることができる。ママとパパはショーを見にいっちゃった、というのは離婚してばらばらになってしまった家族を暗示しているようにも見える。
さいごのほうの「母親の腕の中で目が覚めた」という歌詞は、コバーンが親の愛情や人肌ぬくもりに憧れのようなものを抱いていたと考えることもできる。